[豊田市(愛知県) 14日 ロイター] - トヨタ自動車<7203.T>は14日、愛知県豊田市の本社で株主総会を開いた。自動車産業が大きな転換期を迎え、異業種やベンチャー企業の参入も相次ぐ中、豊田章男社長は「明日を生き抜く力として、今後はM&A(合併・買収)などを含め、あらゆる選択肢を検討しなければならない」と述べ、攻めと守りを同時に進め、持続的成長を図ると強調した。 手元資金の使途に関する株主からの質問に対し、豊田社長は、これまで「相当な覚悟をもって」各1兆円規模の設備投資、研究開発投資、株主還元を実施してきたが、「これからはそれだけでは十分でないかもしれない」と話し、自身の考えに変化が生まれていることを明らかにした。 同社長は「当然ながら今日を生き抜かないと明日はないが、同時に明日を生き抜く力もとらえないと持続的成長はできない」と説明。今日を生き抜く力を「守り」とすれば、明日を生き抜く