私たちは、現在の地球環境問題を自然だけでなく社会・文化を含む文明の次元で捉えることを試みている。<死生観>に関わる生命モデルを創り、増殖進化における優位性の検討が可能な人工生命研究と、モデルに対応する生命機構の実在性を検証する生命科学実験との相補的アプローチを進めてきた。その有効性を示す例として、不死の生命よりも有死の利他的生命の優越性を示した「プログラムされた自己解体モデル」を紹介する。
私たちは、現在の地球環境問題を自然だけでなく社会・文化を含む文明の次元で捉えることを試みている。<死生観>に関わる生命モデルを創り、増殖進化における優位性の検討が可能な人工生命研究と、モデルに対応する生命機構の実在性を検証する生命科学実験との相補的アプローチを進めてきた。その有効性を示す例として、不死の生命よりも有死の利他的生命の優越性を示した「プログラムされた自己解体モデル」を紹介する。
分厚い経済学の専門書がベストセラーになり、各紙誌が特集を組むなど異常な熱狂を呈している。簡単に読めそうもない高価な書物が10万部以上も売れるのは異常としか言いようがない。知的好奇心の旺盛なサラリーマンが読もうとしているのか、話題になっているからとりあえず買ってみたのか。いずれにしても、行き詰まった経済政策への啓示が見つかるかもしれないと期待してのことだろう。それは金融緩和と物価上昇目標しか語ることが出来ない「経済学の貧困」への不満の現れでもある。 しかし、専門家が、「ピケティの主張は資本(資産)の収益率rが経済成長率gよりも大きい(r > g)に尽きる」と一言で要約しては、推理小説の結論が知らされたようなもので、読者は大著を読み通す意欲をなくすというものだ。もっと深遠な結論や将来への啓示を求める読者は肩透かしを食らい、大著は書棚を飾るだけになる。大概のブームと同じように、大山鳴動して鼠一匹
Vanishing Asia by Kevin Kelly — Kickstarter 『〈インターネット〉の次に来るもの―未来を決める12の法則』に続くケヴィン・ケリーの新刊は、Kickstarter のクラウドファンディングで資金調達し、しかもテーマがアジアだという。 一瞬、前作が中国で最初に出版され、かなり売れたことでのアジアシフトかと邪推したが、もちろんそんなものではなく、40年かけて35ものアジアの国々を旅行したケリーの豊富な経験をもとにしたもので、しかも、Vanishing Asia、つまり現在のアジアから失われつつあるものがテーマとのことで、単なるアジア礼賛ではない。 なんで彼がクラウドファンディングを利用するんだろうと思ったら、全3巻、1000ページもの分量になるとのことで、確かに三分冊を普通の商業ベースで出すのは難しかろうと納得である。西アジア、中央アジア、東アジアでそれ
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