JR池袋駅東口にある西武池袋本店は、長さが500メートルくらいある巨大ビルだ。年間来店客数は7000万人を超える。その存在の大きさたるや、駅前巨艦といっても過言ではない。 2015年4月29日、同店9階屋上に「池」ができた。 西武池袋本店屋上「睡蓮の庭」(編集部撮影) 確か池袋って低湿地だったんだよね...地名が示す通り池袋は元々低湿地だった。西口にある碑には次のように記されている。 「むかしこのあたりに多くの池があり、池袋の地名は、その池からおこったとも伝えられている。池には清らかな水が湧き、あふれて川となった......」。そんな池袋とはいえ、ビルの屋上に池ができた、とはどうしたことか。筆者は現場に向かった。 絵画から飛び出たような空間!?天候が良かったこともあり、同百貨店は家族連れで賑わう。かきわけるようにして屋上へ辿り着くと、美術の教科書で見たことのある景色が広がっていた。 19世