中国人によって供えられた「暴力反対、平和万歳」と書かれた花束などを撤去する警備員。深圳日本人学校の表札は隠されていた=深圳市で19日、岡崎英遠撮影 中国南部・広東省深圳市で深圳日本人学校の男子児童(10)が登校中に中国人の男性(44)に刺殺された事件は25日で1週間を迎えた。 中国政府は、日本側が再三にわたって求める事件の動機や経緯など情報の公開に応じる意思を示していない。むしろ王毅・共産党政治局員兼外相は23日に米ニューヨークで開かれた上川陽子外相との会談で「日本側は冷静かつ理性的に取り扱うべきだ」といら立ちを隠さず、「個別の事案」と早々に結論づけて沈静化を目指す姿勢が浮き彫りになった。 中国政府は事件後、男児の死を追悼し、外国人の安全確保を重視する姿勢を重ねて示してきた。中国外務省や地方政府の高官が連日のように日本側と接触を重ねていることも、事態を重くみている表れと言える。 中国は今回