日立製作所とKDDIは,携帯電話機向けの無線タグ・リーダーを共同開発,2006年10月2日から企業向けに販売する。無線タグは,日立製作所が開発した「ミューチップ」を利用する。 リーダーの利用方法は,以下のとおりとなる。まず携帯電話機に装着したリーダーをミューチップにかざすことでチップ内の情報を読み取る。読み取った情報はBluetoothで携帯電話に転送,携帯電話網経由でサーバーに伝える。携帯電話機が内蔵するGPS機能を使って測位した位置情報なども合わせて送信することもできる。 記者会見で示した利用方法としては,鉄道会社のレール敷設/保線用の管理システムがある。ミューチップを内蔵した杭の情報をリーダーで読み込み,位置情報と合わせて管理サーバーに送信する。このほか,運送業の配送支援システム,小売店の商品決済サービスなどを紹介した。このうち,鉄道会社のシステムは実際に検証中の例だという。 リーダ