2013年12月に刊行され、日本では無名だった「アドラー心理学」をわかりやすく解説した『嫌われる勇気』。刊行から10年を経て、いまや国内291万部のベスト&ロングセラーになりました。哲人と青年の対話形式で、衝撃的とも言えるアドラーの教えを紹介した同書は、老若男女あらゆる層の読者に影響を与え続けています。なかでも特に反響が大きいのが10代~20代の若い読者の皆さんです。 そうしたなか、『嫌われる勇気』を読んだ東京都立成瀬高等学校の図書委員会の生徒の方々から、著者である岸見一郎氏にインタビューの依頼がありました。岸見氏も快諾され、まさに哲人と青年たちのリアル対話が実現したのです。その白熱のやり取りを3回に分けてお届けします。第3回は人の「進化や退化」「絶望と希望」についての考え、そして高校生に贈るメッセージなど。 (東京都立成瀬高等学校の図書委員会報「木馬」No.110掲載「作家訪問」より)