北総鉄道の高額運賃問題で、白井市と印西市の市民グループが26日、値下げを求め、国を相手取り行政訴訟を起こすと発表した。北総線の線路を通って都心と成田国際空港を最短36分で結ぶ新型スカイライナー(7月17日運行開始)の運賃は、北総線利用者の高負担で支えられているとして、国が京成に与えた運賃認可取り消しを求める。成田新高速鉄道の開業前日に東京地裁に提訴する予定。 「北総線値下げ裁判の会」の武藤弘代表(65)=タウン紙発行人=らが印西市内で記者会見して明らかにした。住民らは、北総鉄道が親会社の京成電鉄に線路を貸して得る使用料が安過ぎると主張。北総鉄道に対する運賃値下げ命令を国に要求することも検討している。原告は沿線住民5~7人を公募する。 「裁判の会」会員は約20人。値下げのため白井市が北総鉄道に補助金を支出する予算案に反対した市議10人のほか、印西市議3人、旧本埜村長の五十嵐勇・印西市特別顧問