米ロサンゼルス市などの公立高校で使われている世界史教科書について、慰安婦問題をめぐる記述や地図の表記に問題があるとして、外務省が米国の出版社幹部と面会して修正を求めたことがわかった。出版社側は修正に応じなかったとみられ、同省は今後も要請を続ける方針だ。 外務省が問題視しているのは、マグロウヒル社が出版した教科書。同省によると、「日本軍は14~20歳の約20万人の女性を慰安所で働かせるため強制的に徴用した」との記述や、日本海に「東海」という韓国側の呼称を併記した地図を掲載している。「日本政府の立場と相いれない」として、昨年12月中旬にニューヨーク総領事館の職員が同社幹部と面会し、修正を求めたという。 同省はやりとりの詳細を明らかにしていないが、「引き続き総領事館を通じて働きかけを行う」としている。
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