清谷信一(軍事ジャーナリスト) 執筆記事|プロフィール|Website|Twitter [①|②|③] お粗末なインテリジェンスなき情報意識。防衛省に特定秘密保護法はマトモに運用できない。 昨今特定秘密保護法が話題になっている。筆者は基本的には賛成だ。現状国会では防衛関連の機密性の高い話でもその日の夕刊にダダ漏れている状態だ。官僚や政治家に守秘義務が徹底されていないからだ。このため安全保障関連の委員会でも秘密会議が持てない。これではマトモな国家ではなし、同盟国からも信用は得られない。 その一方特定秘密保護法に制定によるマイナス面もかなり大きい。問題は防衛省、自衛隊の過度の秘密主義である。これはとても民主国家の「軍隊」とはいえないレベルである。これを直さないと、情報保全は現在よりも悪化する可能性がある。またこのような過度の情報統制は外部からの目が届かないために、組織が自閉化して防衛省内部の情