こう話をすると、「巨匠の個人展などで、鑑賞作品を絞るなんて無理!」と思うことだろう。確かに著名な作家であれば、ぜひともできる限りの点数を観たくなるもの。だが、知っておくべきなのは「巨匠でも、名作と呼べるのは少ない」という事実。 どんな作家でも、1人の人間。初期のまだ作風が固まっていない発展期、作家として脂がのっている全盛期、行き詰まりを感じる停滞期など、さまざまな背景がある。もちろん巨匠と呼ばれる作家であれば、良い出来のものが多いが、西洋美術に不慣れな人はそのすべてを観る必要はない。一般に「名作」と呼ばれるものや「目玉作品」を中心に楽しむのが、まずは鑑賞のトレーニングには大いに有効だろう。 抽象画もわかるようになる 「抽象画は、何が描いてあるのかさっぱり」という悩みもあるだろう。感性に頼らない知識ベースの鑑賞方法なら、抽象画もわかりやすくなる。 抽象画のほとんどは、何か具体的な物体を描いて
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