誰もきっと間違ってはいないけど 「ロヒンギャ難民問題」は今に始まった問題ではありません。1970年代に一度、1992年に一度、合わせて20万人近い人たちがミャンマーからバングラデシュへ脱出しており、今年の8月までに30万に近い難民がバングラデシュの南部の国境近く移住していました。 そして今年の8月末、事件は起こりました。「アラカン・ロヒンギャ救世軍(ARSA)」によるミャンマー政府軍への襲撃が発生し、対抗策として軍による住民に対する過剰な封じ込めが行われ、50万人を超える大規模な新規難民の流出が生まれてしまったのです。 「家を燃やされた」 「家族が目の前で殺された」 「何もかも失った」 バングラデシュに逃れて来たロヒンギャの人たちは、悲惨な現状を泣きながら語ります。これに対して怒りを覚えたバングラデシュの人たちはミャンマー大使館の前で大規模なデモを行い、アウン=サン=スーチー氏の「ノーベル