韓国映画「哭声(コクソン)」(原題)に出演した俳優の國村隼(じゅん)さんが、韓国の2大映画賞の一つ「青龍映画賞」で男優助演賞を受賞した。同映画賞で外国人の受賞は初めて。25日夜、ソウルの慶熙大学で授賞式があり、國村さんも出席した。 「チェイサー」「哀(かな)しき獣」などで知られるナ・ホンジン監督のサスペンス・スリラー「哭声」は、今年のカンヌ国際映画祭で注目を集め、韓国では680万人超の観客を動員。國村さんは、平和な田舎の村に大きな変化をもたらす謎の男を演じ、強烈なインパクトを与えた。初めての韓国映画出演だったが、爆発的な人気を得て、一般投票で選ばれる「人気スター賞」とのダブル受賞となった。同映画賞37回の歴史で外国人のノミネートは2人目、受賞は初めての快挙。 「哭声」は最優秀作品賞をはじめ本年度最多の11部門にノミネートされた。日本では来年3月公開予定。(成川彩)