国土交通省が「デジタルツイン」の社会実装に力を入れている。今月、不動産分野での新たなサービス創出を目指し、支援する民間ビジネス6事業を選定した。提案された事業は約半年かけて実装に向けた検討・開発を進めるという。 【写真で比較】デジタルツインで再現された西新宿と実際の風景 デジタルツインは、デジタル空間に現実と対になる双子(ツイン)の世界を創り出す技術。現実世界のあらゆるデータを集約し、モノや空間そのものを再現する。主に企業や政府などが高度なシミュレーションや管理に用いるツールとして広がっている。 国交省は2020年、日本全国の3D都市モデルをオープンデータ化するプロジェクト「PLATEAU」(プラトー)を始めた。都市計画やまちづくりのために自治体が作成する「都市計画基本図」をベースに航空測量などの情報を加え、3D都市モデルを整備。建築物や道路のほか、信号機などの都市設備、土地の用途に関する