JR西日本は13日、東海道線芦屋駅(兵庫県芦屋市)近くに設置していた自動列車停止装置(ATS)が今月まで14年8か月間、作動しない状態だったと発表した。 速度制御の設定を失念したのが原因。大幅な速度超過はなかったという。阪和線でも20年近くにわたる設定忘れが判明し、JR西は「人為的なミスで、危険な状態にあった。申し訳ない」としている。 発表によると、芦屋駅の手前約150メートルの分岐点付近にある上り線の新快速、快速電車用ATSで、1999年7月に設置された。制限速度の時速60キロを超えると自動的に減速させるためで、黄信号などで進入する場合の設定はしていたが、青信号について失念していた。年1回の検査でも確認していなかった。