本紙は、有識者会議のメンバー五人全員を直撃した。 講義を終えて教室から出てきた桜井敬子・学習院大教授(行政法)。 「秘密法案の件で話を聞きたい」と呼び止めると、「なんでここにいらしてるの」とにらまれた。 研究室に向かう桜井氏に食い下がったものの、「取材に応じる気持ちはありません」とピシャリ。 最後には「付いてこないで。警備員を呼びますよ」といら立ちをあらわにした。 座長を務めた縣公一郎・早稲田大大学院教授(行政学)の研究室を訪れると「報告書に基づき、安倍政権の責任でなさっていること。申し訳ないが何も申し上げることはできない」。 民主党政権時代には顧みられなかった日本版「国家安全保障会議(NSC)」創設関連法案とセットで推進されている点を突くと、絞り出すような声で「現政権は選挙を経ている。私は全く中立です。これ以上お話しできません。ご理解ください」と何度も頭を下げた。