9月12日、南相馬市立総合病院の英語教師・研究員であるレポード・クレアさんが、一年間の日本滞在を終え、英国に帰国する。彼女の存在は、グローバル化を考える上で示唆に富む。 彼女の来日のきっかけは、15年2月、エジンバラ大学で坪倉正治医師の講演を聞いたことだ。坪倉医師は、東日本大震災以降、福島の被災地で診療、および被曝対策に従事している。 当時、彼女は国際保健を学ぶ修士課程の学生だった。「坪倉先生の講演を聞いて感動しました。私が抱いていた福島のイメージと全く違い、福島こそ公衆衛生の研究が必要だと感じました」という。そして、坪倉医師に「日本で研究したい」と「直訴」した。