グーグルがまた新たな実験に乗り出そうとしている。 同社は2月10日、高速インターネット接続サービスをアメリカの複数の都市で提供する計画を発表。試験的なサービスなので利用できる人は5万〜50万人と少ないが、グーグルは電話会社やケーブル会社が牛耳ってきたネット接続市場に新風を吹き込もうとしている。 ネットブームが巻き起こった90年代後半に敷設されたまま、使われていなかった光ファイバーケーブルをグーグルが買い集めていたのは周知の事実だが、提供する予定の接続サービスの通信速度には驚かされた。毎秒1ギガビット(ギガは10億)といえば、多くのアメリカ人が利用している通信速度の200倍以上だ。 接続スピードの向上にはグーグルの未来が懸かっている。今のところ同社のビジネスは他社のネット回線に依存している。しかも、回線を提供する企業は技術革新への関心が薄い。特にアメリカの通信速度の遅さはグーグルの足かせにな