組み込みソフトウェアには、さまざまなイベントに対し、その時の状態に応じた処理を行わせる必要がある。そのため「状態遷移表」を用いた設計が適している。本連載では、状態遷移表による設計手法について解説していく。 はじめに 組み込みソフトウェアには、さまざまなイベントに対し、その時の状態に応じた動作・処理をさせる必要があります。そのため、開発現場では「状態遷移表」を使った設計が行われてきました。 状態遷移表を用いた設計手法の歴史は長く、古くから“設計品質を向上させるための手法”として使用されてきました。そして、最近では検証系であるテスト手法、さらにはプロダクトライン設計手法、マルチコア環境における並列処理設計手法に対応するなど、その進化を続けています。 本連載では、この“状態遷移表による設計手法”について、以下全6回のテーマに分けてお届していきます。 状態遷移表設計手法の概要 なぜ状態遷移表を使う
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