BSE(牛海綿状脳症)問題で日本からの牛肉の輸出が停止されている中国に、関西空港から密輸出しようとしたとして、大阪税関が昨年10月以降、日本人と中国人の男女7人を関税法違反容疑で摘発していたことがわかった。 持ち出そうとした牛肉は計約1・5トンにのぼる。中国では、富裕層の間で高級ブランド牛の人気が高まっているといい、同税関は、密輸組織が暗躍している可能性があるとみている。 同税関関係者によると、同月上旬、出国カウンター前に、キャリーケース6個とリュックサック3個を所持した旅客がいるのを巡回中の税関職員が発見。職務質問したところ、荷物から冷凍された500キロ超の霜降り肉が見つかった。 旅客は調べに、「中国に運べば、大金をもらえるから」と供述したという。 他の6人も、大量のスーツケースや段ボール箱などに数百キロ単位で、冷凍した牛肉の塊を隠し、密輸しようとしていた。7人はいずれも行政処分を受け、