弁護士ドットコム インターネット ネットの中傷地獄で自殺未遂、そして出家…元女性アナ、執念で加害者を特定 「被害者の駆け込み寺つくりたい」
「週刊文春」の記事で名誉を傷つけられたとして、元女優で、現自民党東京都みらい創生支部長の田島美和氏が、発行元の文藝春秋に謝罪広告と損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が4月28日、東京高裁であった。高世三郎裁判長は、文藝春秋に謝罪広告の掲載と440万円の支払いを命じた1審判決を取り消して、田島氏側の請求を棄却する判決を言い渡した。 田島氏は、週刊文春が2013年5月から6月にかけて、週刊文春誌面やそのウェブサイトに掲載した記事で、「過去に暴力団組長と男女関係があった」などと報じられたことで、自民党から立候補を予定していた同年7月投開票の参議院選への出馬を断念せざるを得なくなったとして、謝罪広告と損害賠償を求めて提訴した。 1審の東京地裁は、週刊文春の記事が依拠した証言について「客観的な証拠に沿わない不自然な内容で、不合理に変遷しているため、信用できない」と判断。記事の重要部分が「真実だと認めら
2年間の自宅待機を命じられたうえ、執拗な退職勧奨を受け、一方的に解雇を言い渡された男性が、会社に対して解雇無効や自宅待機中の差額賃金など1431万円を求めた裁判で、男性と会社の和解が成立した。原告である30代の男性・Aさんと代理人弁護士は6月10日、東京・霞ヶ関の厚生労働省記者クラブで会見を開いた。 原告代理人の三浦直子弁護士は「今回の和解では、会社に対し、解決金として(請求のほぼ満額である)1400万円の支払いが認められた。追い出し部屋以下の扱いをして、理由のない退職勧奨をすれば、こういうペナルティがつくということで、企業に対する抑止力になる」と裁判の意義を語った。 5月下旬に成立した和解では、会社側が解雇の意思表示を撤回しつつ、Aさんが今年5月31日付けで退職を受け入れる内容となっている。その代わり、会社は解決金として、Aさんに1400万円を支払うというものだ。 ●「精神的にまいるから
「痴漢は犯罪です!」。そんなポスターや啓蒙活動によって、痴漢の被害を受けたり目撃したら、警察や駅員に突き出すような防犯意識は高まってきた。しかし、痴漢たちは、手段をかえて次なる戦いを挑んでいるようだ。これまでの「触る」「撮る」などとは違って、刑法や迷惑防止条例で取り締まれない新しいタイプが出てきたという。 ●背後に立って自然に体に触れるのを狙う 法律や条例で想定されていない被害に最初に気づいたのは、痴漢捜査の最前線にいるプロだった。 「昨年、相談の書類をみていた(鉄道警察隊)隊長が、『犯罪にあたらない、これまでの型に類型されないタイプが出ている』と気づきました」 そう指摘するのは、埼玉県警鉄道警察隊だ。同警察隊が昨年発見したという「新型痴漢」とは、どんな行為なのか。 「わざと触るのではなく、電車内で女性客の背後に立って、電車の揺れなどによって自然に身体が触れてきたり、匂いをかがれたりしたよ
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