タグ

歴史と教育に関するDG-Lawのブックマーク (153)

  • nix in desertis:高校世界史における「古代」と「中世」の切れ目はいつか

    久々の高校世界史深掘りシリーズ。時代の区分はそれを定めた人の歴史観が現れるところであり,好きに定めてくれればよいし,便宜的なものだから不要なら決めてくれなくていいものである。とはいえ設定してくれた方が教育や議論の上で便利なのは,高校世界史でも同じである。教育指導要領では,中世と近世の切れ目と,近世と近代の切れ目が定められている。中世と近世の切れ目は,東アジアは明の成立(1368年),東南アジアは15世紀,南アジア(インド)はムガル帝国の成立(1526年),西アジアと中央アジアはティムール朝とオスマン帝国の成立(1370年・1300年頃),ヨーロッパは15世紀(象徴的な年号で言えば1453年だがバラ戦争は中世で扱う)である。一見すると法則性が無いように見えるが,どの地域もモンゴル帝国の解体と大航海時代(大交易時代)の始まりの影響という共通点があり,異論が出にくい切り方だろう。近世と近代の切れ

    DG-Law
    DG-Law 2023/02/12
    高校世界史深掘りシリーズ。私的には東南アジア史の割れ方は想定通りで,東アジア史の割れ方は想定外だったけど,皆さんはどうでしょうか。/冒頭の通り,時代区分の要不要の話はしていません。
  • 世界史の教科書でびびったところ

    大学受験で日史選択だったために、世界史をほとんど勉強してこなかったのだが、年末年始の休みを利用して教科書(山川出版社 『詳説 世界史研究』)を読んだ。 1/2(月)追記 ブコメにて、「 『詳説 世界史研究』 は 「教科書」 ではない」という指摘をいただきました。ここでは 「教科書」 を 「高校で使う教材」 ぐらいの意味で捉えてもらえれば幸いです。また、他にも指摘をいただいた点について修正を加えました。問題意識としては変わっていません。 それでびびったのが以下の点。 ・ 旧約聖書の記載(特に出エジプトの下り)を史実として書いている。 ・ ヴェーバー『プロ倫』の主張を史実として書いている。 ・ ウォーラーステインの 「近代世界システム論」 を前提に近代の記述が進む。 ・ アジアでの 「勤勉革命論」 が何の疑いもなく紹介される。 ・ 資主義の説明が、ほぼマルクス『資論』の主張を丸呑みしてい

    世界史の教科書でびびったところ
    DG-Law
    DG-Law 2023/01/03
    旧約聖書の件は調べてみた。結論だけ端的に言えば山川は教科書含めてまずい書き方,他社の教科書は伝聞形にするなど工夫があった。気力があればブログに書きます。
  • nix in desertis:『「センター試験」を振り返る』を読む(2)実施概要編

    ・『「センター試験」を振り返る』(大学入試センター,2020年) (1)から。予告通り,第三部の全年度の実施概要から,世界史A・Bの出題ミスに関する項目だけ拾い上げてみることにした。出題ミスのみで,問い合わせがあったこと等はどうでもいいものが多かったため省略している。こうして並べてみると1980年代前半の共通一次の開始直後は私大のようなミスが頻発しており,ノウハウが蓄積するまでの苦労が忍ばれる。共通一次が創設された理由の一つが「難問・奇問のあふれる大学入試に対する模範を示すこと」であったのだが,とはいえ当時は理想とすべき良問像そのものが固まっておらず,最初期の共通一次は現在で言うところの私大っぽい問題も多く,それも含めての試行錯誤期間だったと振り返ることができよう。 〇1980年の世界史,5 <問題>下線部①〜⑤から誤っている箇所を一つ選べ。【64】 ①7世紀後半に朝鮮半島の統一に成功した

    DG-Law
    DG-Law 2022/08/28
    共通一次とセンター試験の計42回実施概要から,世界史の出題ミスと話題になった事件を抜粋。共通一次やセンター初期は割りと私大っぽいミスをしていてちょっと驚いた。/「昭和の米騒動」は知らなかったけど面白い。
  • nix in desertis:早稲田大・文学部&文化構想学部・世界史の入試問題で掲載された西洋美術作品リスト

    <序> 大学受験では,大学・学部・日程ごとの傾向をつかむことが重要とされ,こと世界史においてそれは記号選択や論述の量といった出題形式と,出題される時代・地域・分野の偏りと解される。中世・近世ヨーロッパ史の出題が確実にある一橋大や,中国史の出題割合が高い名古屋大や立命館大などがその代表例であろう。その中で今回クローズアップするのは,早稲田大の文化構想学部・文学部では西洋美術史を扱った出題が必ず存在し,多くの作品の図版が掲載されるという点である。しかも,ほぼ必ず最後の大問にまとまって置かれているところまで定型で,これは極めて特徴的である。文化史の出題が多い傾向を持つ入試問題自体がさほど多くない中,さらに細分化された西洋美術史から必ず出題されるというのは類例を見ない。文学部に進む者は中国思想を志そうが社会学を志そうが西洋美術史は必ずたしなんでおくべしという強い意識が見られる。なお,例のモノクロで

    DG-Law
    DG-Law 2022/08/06
    受験世界史深掘り(?)シリーズ……というにはニッチすぎる調査かもしれない。皆さんの好きな絵は掲載・出題されていましたか?/↑カラヴァッジョが範囲外なのは高校世界史永遠の謎なので……
  • nix in desertis:2022受験世界史悪問・難問・奇問集 その3(国立大)

    昨日の続き。日の国立大でラスト。名古屋大が大きく報道されていた出題ミスを含む3つ,京大1つ。おまけで一橋大のレジェンドシリーズの解説を付した。千葉大と東京外大は未入手である。 1.名古屋大 <種別>出題ミス <問題>1 中国史上しばしばあらわれた「乱」には,乱徒が身につけたシンボルや反乱首謀者の名をとって命名される場合が多い。(編者により中略)〔 ⑦ 〕の乱(唐),〔 ⑧ 〕の乱(唐末),〔 ⑨ 〕の乱(明末)などは後者である。 (編者により中略)事実,隋末の乱は中国史上で最大規模の乱であり,四川を除く中国のほぼ全域を巻き込んだ。その特徴は極めて土着性の強いことにあり,典型的な群雄割拠の情勢をつくりあげた。この点は,唐末の〔 ⑦ 〕の乱が〔 ⑫ 〕の商業経路を利用して非常に流動的な動きを示したことと対照的である。つまり, 隋末と唐末の反乱の動きの違いは,〔    ⑬    〕ことを物語っ

    DG-Law
    DG-Law 2022/03/20
    3日目,国立大。/名古屋大の中国史はいつもの感じで,出題ミスでなくともひどかった。3番は皆さんどう解答します?/一橋大はレジェンドシリーズだけど超難問ではないかなと。
  • nix in desertis:2022受験世界史悪問・難問・奇問集 その2(早稲田大)

    〔番外編4・5〕早稲田大 文学部 <問題>3 設問4 下線部dに関連して(編註:ノルマン人はドニエプル中流域のスラヴ人地域にまで進出し,先住民と同化しながら公国を形成した),この国の王でギリシア正教に改宗し,これを国教とした君主の名を記しなさい。 設問5 下線部eに関して(編註:ノルマン人にはシチリアと両シチリアを征服する者も出て,彼らは同地で王国を建国した),最も適切なものを選びなさい。 イ この王国ではムスリムがキリスト教への改宗を強制され,彼らはモスリコと呼ばれて迫害を受けながら生活した。 ロ この王国はビザンツ帝国の一部となり,ギリシア正教世界の一員として地中海世界で繁栄した。 ハ この王国の王都パレルモでは,アラビア語の文献がラテン語に訳され翻訳活動の中心になっていた。とくにイブン=ルシュドがアリストテレスの翻訳を行ったことで有名である。 ニ この王国では13世紀に「シチリアの晩

    DG-Law
    DG-Law 2022/03/19
    2日目,今日は早稲田大。/琉球・沖縄関連の問題が多かったように思われる。30番がハイライト。/今年の教育学部はどうしちゃったんでしょうね……
  • nix in desertis:2022受験世界史悪問・難問・奇問集 その1(慶應大・早稲田大途中まで)

    今年も無事に公開に至ることができた。協力してくれる方々に感謝を申し上げたい。自分自身も例年より忙しさがやわらいだ2月で,少し書きやすかった。なお,3巻が発売しているので,2020年以前をまとめて読みたい方はこちらをお読みください。 <収録の基準と分類> 基準は例年とほぼ同じである。 出題ミス:どこをどうあがいても言い訳できない問題。解答不能,もしくは複数正解が認められるもの。 悪問:厳格に言えば出題ミスとみなしうる,国語的にしか解答が出せない問題。 → 歴史的知識及び一般常識から「明確に」判断を下せず,作問者の心情を読み取らせるものは,世界史の問題ではない上に現代文の試験としても悪問である。 奇問:出題の意図が見えない,ないし意図は見えるが空回りしている問題。主に,歴史的知識及び一般常識から解答が導き出せないもの。 難問:一応歴史の問題ではあるが,受験世界史の範囲を大きく逸脱し,一般の受験

    DG-Law
    DG-Law 2022/03/18
    今年も更新します。3日構成です。/今年も相変わらず慶應大・法学部が異常に多い。3番と7番が特にひどい印象。/早大・法学部の14番は高校世界史の中世の教え方にかかわっていて,意外と深い話題かも。
  • 番号間違い以外に「問題自体も不適切」名古屋大学の入試でミスあった設問 専門家が指摘した“2つの不備” | 東海テレビNEWS

    2月に行われた名古屋大学の入学試験で、世界史の問題に出題ミスがありました。なぜミスが起きてしまうのか、長年入試問題を作ってきた元教授に話を伺いました。 こちらは、2月25日に名古屋大学の文学部と情報学部で出された世界史の入試問題。中国国内で起こった「乱」にまつわる文章の空欄を埋めていく記述式の問題です。 来(8)の番号の空欄に(7)と書かれていて、これにより文章のつじつまが合わなくなり、合わせて4つの問いの答えが導き出せなくなっていました。受験生が試験終了間際に試験担当官に指摘したことで明らかになりました。 名古屋大学はお詫びとともに、答えが出せない4問をすべて正解として採点し合否判定するということです。 また2月に行われた中京大学の入試では、マークシートの読み取りで正しく採点されないエラーが発生し、修正の結果、79人が追加合格に。 こうした大学入試のミスは毎年起きていて、2020年度は

    番号間違い以外に「問題自体も不適切」名古屋大学の入試でミスあった設問 専門家が指摘した“2つの不備” | 東海テレビNEWS
    DG-Law
    DG-Law 2022/03/15
    名古屋大の世界史の出題ミスについて東海テレビが取材していて,延近充氏が解説している。
  • nix in desertis:受験世界史(地歴公民)の論述問題とは何か

    どちらかというと指導者層,または受験が終わった社会人向けの話題である(もちろん高校生・受験生が読んでもよい)と前置きした上で。 受験世界史(社会科,地歴公民)で論述問題が課されるのはなぜか。文章作成能力なら国語や小論文で問えばよいので,地歴公民は全て純粋な知識問題でよいのではないかというのはたまに聞かれる主張である。しかし,それらでは測れない能力があるからこそ,地歴公民にも論述問題はある。ここでは世界史に絞って解説する。論が世間の議論に資することを期待して。 1.事件歴史用語を説明させる問題 論述問題として最も多いのは,「◯◯について△△字以内で説明しなさい」というパターンで,○○には特定の事件歴史用語が入る。たとえば, エンコミエンダ制について説明しなさい(60字程度)。 これは実際に今年の慶應大・経済学部で出た問題を少し改変したものであるが,解答は以下。 「スペインアメリカ大陸

    DG-Law
    DG-Law 2022/03/03
    久々に頑張って書いた。構想はあって書く契機が無かっただけではあるのだけど。/教科書の検索性の悪さを自分の脳内で検索エンジンを作って補え,という試験なのかもしれないとかブコメを読んで思ったり。
  • 名大の世界史で出題ミス 149人受験、全員正解扱い:中日新聞Web

    名古屋大(名古屋市)は二十五日、同日行われた二次試験の前期日程の科目「地理歴史(世界史)」で出題ミスがあったと発表した。 名大入試課によると、中国史上の反乱を問う穴埋め形式の問題で、番号の記載を誤り、四カ所で解答が導き出せないことが判明。試験終了の直前、受験生の指摘により気付いた。 世界史は文学部、情報学部の計百四十九人が選択。該当部分は全員を正解扱いとし、合否判定する。担当者は「複数人によるチェックを何度も行っていたが見抜けず、受験生の皆さんに深くおわびする。再発防止策を検討し、チェックも徹底したい」と話した。

    名大の世界史で出題ミス 149人受験、全員正解扱い:中日新聞Web
    DG-Law
    DG-Law 2022/02/26
    これは私も見た瞬間に気づいて,確実に当局発表があるだろうと思った。/この大問1はこの出題ミス以外にも超絶難度の論述問題や意図不明瞭な論述問題もあって,名大の中国史のひどさが凝縮されている。
  • 慶應義塾大学経済学部で1994年に出題された問題が悶絶レベルでイイ問題なので一方的に称賛してみる : 世界史リンク工房

    各校の過去問対策、受験対策のほか、世界史を理解する上で役に立つ視点や勉強法についての情報を随時更新していきます。 Twitter→https://twitter.com/HISTORY_LINKAD7 フォロー大歓迎です♪ ※ 目標に向けて頑張る受験生の皆さんの一助になればと思って頑張って更新し、情報もチェックしておりますが、人間ですのでミスなどが出ることもあります。当サイトの情報をご利用の際はあくまでも自己責任でお願いいたします。 ※ 問題解説では、著作権で怒られても困るので、解説に必要な最小限の問題概要のみを示してあります。あくまでも解答にいたるまでの「考え方」を示すためのものでありますので、過去問の正確な内容については各大学にお問い合わせいただくか、赤買ってくださいw また、大手予備校のHP等からも閲覧できるかと思います。問題全てが手元にあった方がわかりやすいと思います。 ヘッダー

    慶應義塾大学経済学部で1994年に出題された問題が悶絶レベルでイイ問題なので一方的に称賛してみる : 世界史リンク工房
    DG-Law
    DG-Law 2022/02/08
    わかる。有名な伝説級の問題ではあるけど,良問は何度褒められてもよいと思うので。
  • nix in desertis:ゴヤとマネという様式分類上の困難を高校世界史でどう扱うか

    久しぶりの高校世界史深掘りシリーズ。 言うまでもなく,様式史とは同時代または後世の人間による整理である。ゆえに画家個人を必ずどれかの様式に入れないといけないわけではない。実際に,どうにも分類しがたい画家は存在する。しかし,専門家や好事家はともかく,一般教養や高校世界史のレベルだと,有名な画家をどこかしらのグループに入れることが要請される。この画家は一人一派なので型にはまらないのです,という説明を通すのは難しい(なぜ難しいのかわからないという人はすでに世間の知的水準や感覚から遊離している自覚を持つべし)。どこのグループにも入らない理由の説明をしようものなら,世の中には一般教養として求められるものが無数にあるのだから,込み入った事情を把握するくらいなら別のものを学んだほうが効率がいい,という反応をされてしまうのが常である。これは知っていてほしいと思う側にも望ましくない状況で末転倒である。だか

    DG-Law
    DG-Law 2021/12/14
    久しぶりに高校世界史深掘りシリーズを書いた。この種の偉大ながら分類が困難な人を教育・教養課程でどう扱うかという問題は,他の様式分類がある芸術ジャンルでも発生していそう。
  • 『絶対に解けない受験世界史3 悪問・難問・奇問・出題ミス集』稲田義智著(パブリブ) 2750円

    【読売新聞】評・苅部直(政治学者・東京大教授) 大学の入試問題に誰も解けないような難問・奇問が登場し、受験生を悩ませることは、よく話題になる。昨今の入試制度をめぐる改革で、知識を詰めこんだ量よりも、思考力を測る試験への転換が試みられ

    『絶対に解けない受験世界史3 悪問・難問・奇問・出題ミス集』稲田義智著(パブリブ) 2750円
    DG-Law
    DG-Law 2021/10/31
    拙著の書評が新聞に載った記念。書評者が大物すぎて驚いたし,内容もありがたいものだった。新聞の実物は記念に永く保管します。
  • nix in desertis:受験世界史悪問・難問・奇問集〔特別編〕明治大・情報コミュニケーション学部がひどすぎる件について

    『絶対に解けない受験世界史3』の発売記念記事。例年3月にやっている受験世界史悪問・難問・奇問集により,ここ数年の慶應大・法学部の世界史が極悪であることは知られていると思う。しかしながら,あの企画は3月頭までに入手できる試験問題の数が限られているという物理的な制約と,私自身が解いて分析して解答解説を付して友人たちに校正してもらうという時間的な制約により,主要国公立大と早慶上智までしか記事化できていない。それゆえに,それ以外の大学のものは『絶対に解けない受験世界史』の方で初公開という流れになっている。したがって,2・3巻を読んでくれた読者の方はご存じのことだと思うのだが,実のところ近年の私大の世界史の入試問題では明治大の情報コミュニケーション学部も慶應大・法学部に張ってひどい。あまりにもひどいので,ちょっと掘り深めてみることにした。 一番わかりやすい例として,書に収録される問題の数で見てみる

    DG-Law
    DG-Law 2021/09/20
    『絶対に解けない受験世界史3』の発売記念記事。書籍内で散々批判していた明治大の情コミュについてまとめてみた。
  • nix in desertis:『絶対に解けない受験世界史3(大学入試問題問題シリーズ3)』が出ます

    すでにAmazon,honto等で発売中です。シリーズ存続のためにもご購入いただけると幸いです。 以下は2巻同様に,書の紹介をFAQ形式で。 よくわかる! 『絶対に解けない受験世界史3 ―悪問・難問・奇問・出題ミス集』FAQ Q.目的や内容は前巻までと同じなの? A.全く同じです。大学入試における悪問や超難問,出題ミスを収録・解説したです。気で難しくて解けない問題から,日語の崩壊した問題,単なる誤植,笑える問題,珍しい問題など,多岐にわたって収録しています。 1.入試問題作成の杜撰さを世の中に訴えること 2.出題ミスの事例を集めて,出題者へ提供すること 3.悪問を笑い飛ばして当時の受験生の無念を供養すること 4.世の中の世界史マニアに難問を提供すること を主な目的としています。以下,1・2巻と同じQ&Aは省略。 Q.収録範囲は? A.2017年の私大その他,2018〜20年の全大学

    DG-Law
    DG-Law 2021/08/13
    すでに発売中ですが自分のブログでも告知します。1・2巻よりも分厚くなった理由や見どころ等を説明しています。よろしくお願いします!
  • nix in desertis:「甲申政変」と「甲申事変」は,歴史総合ではどちらが主流か

    1884年に朝鮮王朝で起きた開化派によるクーデタ未遂事件を,甲申政変または甲申事変と呼ぶ。この呼称の揺らぎはどちらの方が正しいとかではない。ではないのだが,なぜだか高校世界史では「甲申政変」,高校日史では「甲申事変」と呼ぶのがデファクトスタンダードになっている。それとは少し話がずれるのだが,以下のそれぞれのGoogle検索結果数も面白い。(全て2021年6月5日現在) 「"甲申政変"」 約360,000 件 「"甲申事変"」 約41,500 件 「"甲申政変" "世界史"」 約 11,300 件 「"甲申政変" "日史"」 約 4,830 件 「"甲申事変" "世界史"」 約 4,000 件 「"甲申事変" "日史"」 約 6,270 件 つまり,一般的には「甲申政変」 の方がメジャーであるが,「日史」と組み合わせた時に限って「甲申事変」の方が多く使われているということだ。なぜこの

    DG-Law
    DG-Law 2021/06/06
    比較的どうでもいい日・世の用語の違いの調査を掲げつつ,歴史総合の新教科書12冊の読み比べ。いずれも好意的に見ています。/個人的には明成社が期待を裏切らない「甲申事変」だったのがちょっと嬉しかった。
  • 「教えてる学校の先生もわかってないと思う」日本史に出てくる『荘園』とは何だったのか?「日本の荘園はなぜ教えにくいか」という論文が興味深い

    永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto 荘園を「私的大土地所有」として理解するのは間違い!という記事。歴史学ではとっくに覆された見解が今も生き残っている理由に関する考察もされている。大変勉強になりました。 岡野 友彦「日の荘園はなぜ教えにくいか」 kogakkan.repo.nii.ac.jp/?action=pages_… pic.twitter.com/jp5DgF5tfR 2021-05-19 06:03:08 John… @John19Jap めちゃくちゃ面白い 自分は、日国内にある自分の土地を海外マフィアに所有権を渡し(たことにし)て「税は海外マフィアに直接請求してね。私は海外マフィアさん所有の土地に住んでいるだけで、税は海外マフィアさんに払っているので、そちらから徴収してくらはい」ってことだと勝手に説明してた twitter.com/Naga_Kyoto/st

    「教えてる学校の先生もわかってないと思う」日本史に出てくる『荘園』とは何だったのか?「日本の荘園はなぜ教えにくいか」という論文が興味深い
    DG-Law
    DG-Law 2021/05/21
    うーん。古代・中世史だと私有地と領地(領主と地主)の区別が難しいし,中高生はその概念の違い(不輸不入周りの権利)を実感として理解しにくい,というだけの話な気も。
  • 米国エリート教育と第1次世界大戦の深い関係

    その要因の1つは、欧米の大学の起源にあります。12世紀の十字軍遠征の時代、拠点だったイタリアには、戦利品としてアラビア地域から古代ギリシャ学問の文献が大量に持ち込まれました。その翻訳作業を担うために発足した知識階層の組合が、今日の大学の前身と言われています。こういう組合は、やがてヨーロッパ各地で設立されるようになりました。 古代ギリシャ学問の領域は、自然学、天文学、修辞学、論理学、数学、幾何学、哲学、建築や造船、芸術の分野など多岐にわたります。「ヘレニズム」と呼ばれるこれらがリベラルアーツの起源であり、その古典学問を再発見することで起こった一大ムーブメントが、いわゆる「ルネサンス(文芸復興)」です。 それまでのヨーロッパは、「暗黒時代」と呼ばれるほど破壊と略奪が数世紀にわたって繰り返され、荒廃しきっていました。そこからの復活をかけ、キリスト教の神学哲学にプラトンやアリストテレスをはじめとす

    米国エリート教育と第1次世界大戦の深い関係
    DG-Law
    DG-Law 2021/05/19
    今日も筆者の世界史理解が疑われる記事を見つけてしまった。
  • 「いわゆる従軍慰安婦」表現も不適切 文科省が教科書検定で見解

    文部科学省は12日、政府が教科書の「従軍慰安婦」の表現を不適切としたことに関し、「いわゆる従軍慰安婦」との表現も不適切であるとの認識を示した。同日の衆院文科委員会で日維新の会の藤田文武氏が見解をただし、文科省の串田俊巳統括審議官が「今年度の教科書検定より、『いわゆる従軍慰安婦』との表現を含め政府の統一見解を踏まえた検定を行っていきたい」と述べた。「従軍」と「慰安婦」を組み合わせて使用することも検定対象となる考えを示した。 政府は維新の馬場伸幸幹事長が提出した質問主意書に対し、4月に閣議決定した答弁書で、「従軍慰安婦」「いわゆる従軍慰安婦」ではなく、単に「慰安婦」との用語を用いることが適切とした。一方、平成5年の河野洋平官房長官談話には「いわゆる従軍慰安婦」との記載があり、菅義偉首相は10日の参院予算委員会で、河野談話を継承する立場を重ねて表明した。 また、萩生田光一文科相は12日の文科委

    「いわゆる従軍慰安婦」表現も不適切 文科省が教科書検定で見解
    DG-Law
    DG-Law 2021/05/12
    これはさすがに各教科書会社(の執筆者)が抵抗しそう。
  • 『詳説世界史』を中心とした世界史教科書(世界史B/世界史)の採択数・占有率の通時的分析31年(1988〜2018) -

    『詳説世界史』を中心に世界史Bの教科書の採択数・占有率を31年分、通時的に分析した。 『詳説世界史』の占有率は最大で55.7%(2006年度)である。 教科書会社と教科書の種類が淘汰され、世界史Bの教科書全体合計数はピークの1996年に比べて半減している。 その中で生き残った結果、『詳説世界史』が高いシェア率を誇るようになったことが分かる。 A・B分化以前(〜1993年)の『詳説世界史』の占有率が3割しかないというのも驚きである。 (元データは下部) 『詳説世界史』の占有率は最大で55.7%(2006年度) 山川出版社の『詳説世界史』の占有率は、最大でも2006年度の55.7%だということが判明した。(※ただし学習指導要領の移行期や現行版と改訂版で二種類ある時の分析に注意を要する)。興味深いのは、出版社数や教科書の種類が淘汰されてきていることだ。A科目とB科目に分れた1994年度の世界史B

    『詳説世界史』を中心とした世界史教科書(世界史B/世界史)の採択数・占有率の通時的分析31年(1988〜2018) -