高速道路で逆走してしまい、事故を起こした人のうち、1割余りは認知症の疑いがあったことが、国土交通省などの調査で分かった。また、高速道路を逆走してしまった運転手の7割近くは65歳以上の高齢者であることも分かった。今後、国交省では2020年までに高速道路での逆走事故を撲滅することを目指し、警察庁や高速道路会社、自動車メーカーなどと連携し、さまざまな角度から対策を講じる方針だ。【ただ正芳】 【関連記事】 家族と一緒に認知症を考える(2015/12/01) 【解説】加速する認知症施策(2015/10/27) 国交省では11年から今年9月までに高速道路で発生した逆走事案966件と、逆走によって発生した事故190件を分析した。 逆走の結果、事故を起こした事案を運転手の年齢で分析したところ、最も多かったのは「65歳以上」の55%だった。次いで多かったのは「30歳-65歳未満」の30%で、「30歳未満