作家 川上未映子.またまた美貌の芥川賞作家の誕生です.掲載誌のラジオ広告はたしか「平成の樋口一葉の誕生です」だったか・・・どうやら作家の容姿よりは話題になった幼少期の貧困生活と作品が「たけくらべ」のオマージュであることから想を得たコピーのようです. 物語に登場するのはじき四十を迎える母と初潮寸前の年頃の娘.そしてその叔母にあたる母の妹の3人.舞台は三ノ輪にある叔母のアパートです.豊胸手術を考える母,大人の身体になっていくことに苦痛を感じる娘,というフィジカルな悩みを抱えて上京してきた母娘と久しぶりに一緒に過す叔母が語り手となっておはなしは進みます. 一葉というよりは往時の野坂昭如を彷彿とさせる句点の少ない長センテンス文で綴られるのは乳房と月経. 五十歳過ぎのおじさんには一番縁遠いところにあるテーマです.多くの男性がファンタジーとして持っているであろうオンナの性と身体感覚とはまるで異なる女性
吉富昭仁氏が月刊ヤングキングで不定期連載されているコミックス「バランスポリシー」1巻【AA】が19日に発売になった。 国の政策で女に改造された少年たちが描かれる、女性減少・少子化した近未来の日本を舞台にした性転換(TS)モノで、折込チラシは『悪ガキだった親友が東京から帰ってきた。女に改造されて...。少女になった体を目の当たりにして、戸惑う真臣だが?』となってて、オビでは『少女の体、少年の心、14才の夏』、コミックス情報は『親友にドキドキ?なTSラブストーリー!』。 ときわ書店本店Blogによると『女性不足により、国が政策として、それを補う分だけ男性を女性に改造するって世界設定で、とある少年の親友が久しぶりに再会してみたら少女になっちゃってた〜みたいな、ある種王道展開を、繊細に美しく描いております』などと紹介し、チェンジH公式Twitterでは『女が減った近未来の世界のお話。近未来ながらノ
今年も残すところあとわずかとなりました。恒例の「今年の10冊」を挙げていきたいと思います。私が今年読んだものなので、新刊だけではありません。 毎年ことわっていることではありますが、あくまで印象深かった本を選んでいるのであって、必ずしもベストテンというわけではありません。もちろん個々の書籍の内容に全面的に賛同するものではありませんので、あしからず。 ●ケインズ『雇用、利子、お金の一般理論』 いまさら私ごときがどうのこうのと言いつのるべくもない、経済学の古典です。この汲めども尽きぬ泉のごとき豊穣な書籍が、新鮮かつ明解な訳文で読めるのは、まことに重畳と申せましょう。 ネットには誤訳の指摘も散見されますが、本格的な研究者ならざる市井の読書人がひとまず有名な「古典」に触れてみたいという願望を満たすには、格好の訳本かと思います。クルーグマンのイントロダクションとヒックス論文が収録されているのもポイント
Kindle は線を引いたりページを折ったりといったことができないから、今はもっぱら漫画ばかりを買っているのだけれど、クリックひとつでもう購買が終了するこのやりかたは、お財布の底が抜けそうで怖くなる。 電子書籍を売る側の人たちは、もちろん読者にはもっと本を買ってほしいのだろうから、電子書籍の購買は、そのうちゲームみたいになるのだろうと思う。 ソーシャル化の未来 そのうちたぶん、タブレット端末からKindle のアプリを立ち上げると、画面にはまず真っ先に「お友達の〇〇さんがこの本を買いました!!」というアナウンスがプッシュされるようになる。Amazon で自分が何かの本を買えば、当然その内容も他のユーザーに配信され、Amazon のサイトを眺めれば、ユーザーの興味に応じたランキングリストが用意され、自分がその中でどれぐらいの順位にあるのか、あるいは本の購買を通じて得ることができた「称号」を閲
2010年03月28日 オススメの「新書」って少ないよね… Tweet 1コメント |2010年03月28日 00:05|書籍・読書|Editタグ :新書自己啓発 http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/news/1269424901/ 当ブログサイトはアフィリエイト広告、バナー広告を利用しています。 4 : 上皿天秤(関西地方):10/03/24 19:02 ID:QRSJ8Sdd 解体新書 7 : 接着剤(アラバマ州):10/03/24 19:03 ID:bIR/oNFC ルポは楽しめる 10 : スプーン(catv?):10/03/24 19:06 ID:Jsfqj6LH 新書といえば食い物系しか読まない 世界寄食大全は期待はずれだった 12 : ロープ(愛知県):10/03/24 19:27 ID:xR1W8+14 ちくまのルポ最底辺は西成地区の
「9」日は眠れない。9日、19日、29日の夜、私はビール片手にうなっている。HONZのレビューを翌朝までに仕上げなければいけないからである。HONZの熱心な読者ならばご存じかもしれないが、HONZのレビューは輪番制。10日、20日、30日とゼロの付く日が私の当番日であるため、前日の夜ともなればオリンピックどころではないのである。 だが、考えてみれば、私の当番日は何ヶ月も前から自明なのである。「新刊の書評」というHONZの制約を差し引いても数週間先を見越してのスケジュール調整は可能なはずだ。それなのに、前日の夜、というよりも当日の未明になるまでレビューの執筆に着手しないのは我ながら何なのだろうか。なぜ、五輪のなでしこJAPANの決勝戦をまともに見れずに書評を書くハメになったのか。いきなり先制されたではないか。マンションの隣の住人がうるさくてたまらないではないか。ぎりぎりまで手をつけないなんて
商店街はなぜ滅びるのか 社会・政治・経済史から探る再生の道 (光文社新書) 作者: 新雅史出版社/メーカー: 光文社発売日: 2012/05/17メディア: 新書購入: 12人 クリック: 323回この商品を含むブログ (58件) を見る 内容紹介 ◎虚を衝かれた。古いはずの商店街は実は新しかった。そして滅びるにはそれだけの理由がある? 再生のための必読の書。 上野千鶴子氏推薦! ◎商店街はまったく伝統的な存在ではない。現存する多くの商店街は二〇世紀になって人為的に創られたものだからである。(本文より) ――極めて近代的な存在である商店街は、どういう理由で発明され、そして、繁栄し、衰退したのか? よく言われるように、郊外型ショッピングモールの乱立だけが、商店街衰退の原因なのか? さらに、地域コミュニティの要となる商店街の再生には、どういう政策が必要なのか? 膨大な資料をもとに解き明かす、気
私がいわゆる「マクロ経済」というものに興味を持ったのは、2002年に買った『クルーグマン教授の経済入門』でした。それ以来何度あの本を読み返したことでしょう。私のマクロ経済観は『クルーグマン教授の経済入門』で養われたといってもいい。 さて、本書も「マクロ経済学」と銘打たれていますが、どちらかというとクルーグマン本寄り。まず、本書の構成が一般的なマクロ経済学の教科書の構成とはずいぶん違う。 だいたい、一般的なマクロ経済学の教科書は、第1章 国民所得計算、第2章 成長理論(ソローモデル)、第3章(このあたりから各教科書によって違いが出てくる) IS−LM、政府の役割……と続きます。 だけど、本書はまずはじめにマクロ経済学の2大目標――1.長期的な生活水準の向上(=長期的な経済成長)を目指す 2.短期的な景気の変動をどう抑えるか――を述べます*1。その後は、失業、貨幣(金融政策&インフレ(デフレ)
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