夏の夜空で「天の川」や「夏の大三角」とともに見られる星座の1つが「かんむり座」ですが、この方向にある肉眼では見えない暗い星が、およそ80年ぶりに「新星」と呼ばれる爆発現象を起こす可能性があると専門家などが注目しています。爆発現象が起きた場合には、一時的に明るく輝いて、肉眼でも見えるようになるということです。 「かんむり座T星」は、地球からおよそ3000光年離れたかんむり座の方向にある、2つの星が連なった肉眼では見えない暗い星です。 この星では、これまでに「新星」と呼ばれる爆発現象が1866年と1946年の2回、観測されています。 この現象の周期は、およそ80年とみられることや、爆発前の兆候として、暗くなり始めたといった指摘があり、専門家や愛好者の間では、近いうちに再び「新星」が起きるのではないかと注目が高まっています。 「新星」について詳しい、徳島県阿南市の科学センターの職員、今村和義さん
Published 2024/05/31 09:27 (JST) Updated 2024/05/31 09:33 (JST) 【ワシントン共同】欧米の研究チームが30日、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡を使い、これまで知られている中で最も古い銀河を観測したと発表した。宇宙の始まりから2億9千万年後の姿で、端から端まで光の速さでも1600年かかる大きさ。質量は太陽の数億倍と見積もっている。 若い星々が放った光の残骸である赤外線を、昨年秋から今年初めにかけて捉えた。今回のように明るく、大きく、重い銀河は宇宙の黎明期のものとしては異例。今後探索を進めれば、もっと若い宇宙にあった明るい銀河が見つかってくる可能性もあるとみている。 この銀河には酸素が含まれていることも判明し、研究者を驚かせた。
Published 2024/04/30 19:36 (JST) Updated 2024/04/30 23:10 (JST) 日本の小型探査機「はやぶさ2」が小惑星りゅうぐうから採取した砂の中から、初期太陽系の磁場情報を記録した可能性がある鉱物が見つかったことが分かった。太陽系の形成過程を解明する手掛かりとなる可能性がある。北海道大などの研究グループが30日までに英科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」電子版に発表した。 磁場を観察できる電子顕微鏡で調べ、マグネタイト(磁鉄鉱)が磁石としての性質を失ったものと、多量の鉄ナノ粒子(ナノは10億分の1)から構成される鉱物があることが判明した。 また非常に小さな宇宙のちりが秒速5キロ以上の速さで天体に衝突すると、この鉱物が形成されることも分かった。 これまでの調査で、砂試料からマグネタイトが見つかり、りゅうぐうの誕生前から存在していたことが
Published 2024/01/18 17:48 (JST) Updated 2024/01/18 18:15 (JST) 日本の国立天文台や台湾などの国際チームが18日、M87銀河の中心にあり2017年に初めて撮影した超巨大ブラックホールの約1年後の観測結果を発表した。ブラックホールの影と、周りで高温のガスやちりが放つ光のリングの姿を再び捉えた。大きさはほぼ同じだがリングの明るい場所が変化していた。磁場などの影響でガスやちりが複雑に回りながら動いているためだと考えられる。 リングも含めた大きさが変わっていないのは、周辺のガスなどがブラックホールに落ち込んでも、1年程度では質量がほとんど増えないことを示している。アインシュタインの一般相対性理論の予測と一致するという。 このブラックホールは地球から約5500万光年離れたおとめ座のM87銀河の中心に存在する。質量は太陽の約65億倍。 日本
銀河の中心の巨大ブラックホールが宇宙初期に、従来考えられていたより50倍も多くあったことが分かった、と東京大学と国立天文台の研究グループが発表した。2022年に観測を始めた「ジェームズウェッブ宇宙望遠鏡」による、120億~130億光年かなたの狭い視野のデータから、予想外に10個を発見した。巨大ブラックホールが当時さまざまなタイプの銀河にあり、急成長していたこともうかがえた。巨大ブラックホール誕生の仕組みを探る上で、重要な成果となった。 発見した10個の巨大ブラックホールの疑似カラー画像。銀河から広がる多彩な光も確認できる(米航空宇宙局=NASA、欧州宇宙機関=ESA、カナダ宇宙庁、播金優一氏ほか提供) ブラックホールは極めて強い重力を持つ超高密度の天体。一般相対性理論で、周囲の時空がゆがみ、光さえ脱出できないとされる。重い恒星が一生の終わりに大爆発を起こし収縮してできる。また、多くの銀河の
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く