木金と会見その他を経験してきて、土曜日あたりになんとなく感じていた違和感があった。その後いろいろ考えて、その違和感が何なのか見えてきたように思うので、ここに書いておく。 インフルエンザが出たこと自体は誰が悪いというわけではないが(接種漏れとその見逃しとかがあれば別だが、まず可能性は薄い)、最終的に単に開催が止まったという以上のストレスをファンにかけた面がある。その原因というのは何か、という話である。 今回、JRAが責められるべき点があるとすればその最大のものは木曜から金曜にかけてのバタバタだろう。 後知恵(あくまで後知恵、私も金曜付けに書いたように当時は状況を見誤っていた)で考えれば、木曜に投票だけさせておいて検査にかける馬を確定し、出走馬名表を表に出すのは金曜に持ち越すこともできた。それなら開催ムードも押さえられた。新聞はぶーぶー言うだろうが、事情が事情だと押し切ることもできる(あ
いずれにしても、海外競馬のことをソコソコは知っていないと、競馬に関する評論はできない時代になりつつありますね。私は、海外競馬知らないわけじゃないんだけど知ってると威張るほどでもないという中途半端なところへ嵌ってしまった……。いっそ海外音痴の攘夷論者とかでいたら楽だったのに。 そんな中、幸いなのは毎年ドバイに行っていることもあって、シェイク・モハメドとそのビジネスに関する知識や感覚があること。で、私に限らずドバイ常連組のプレス勢は、日本に存在するドバイ脅威論に対してしっくりこないものがあるんじゃないですかね。 地面から金が湧いてくることは確かに凄いことだけど、馬に関する腕となるとかなりビミョーですよ。ゴドルフィンセブンスターズやってる人はよく分かるだろうけど、馬の方で凄いと思わせたのはドバイミレニアムあたりまででしょう。最近は「こんなザマなら生産とセールでの仕入れやめろ」くらいの感じよ。
まあ、よほどぼさっとしたプレスでない限りセレクトセールの時点で「おやっ」と思うシーンを見た記憶はあると思うんだけど、具体的な中身が見えてきたのはこの火曜、水曜あたり。 どうしても時節柄ダーレー・ジャパンの馬主資格問題とリンクされるだろうけど、このトレードはその問題と無関係でない一方、これが決め手というわけでもないですよね、たぶん。去年のセレクトセールでダーレーが買いまくり攻撃に出たあたりで話の流れがどっちに行きそうかは見えはじめていたし、気が付けばノーザンがダーレーの預託受けてたりして、「おいおい」となったあたりでもうゴールは見えてたでしょう。 話をひっくり返して、日本調教馬を買うという行為は馬主制度と関係なく可能なわけで、例えばシンザンだってシンボリルドルフだって、ガイジンがオファーを出そうと思えば出せた。 どちらにしても、このトレードと資格問題をくっつけすぎて語ることは、ちょっと
また更新が遅れたのでネタとしての新鮮さを失っておりますが……。 掲示板でも指摘があったように、ダービー当日の昼休み、ウイナーズサークルで行われたダービー出場騎手の紹介イベントに、藤田伸二騎手だけが参加を拒否して欠場するという出来事がありました。 前回は無理のある匿名で書いたものの、今回はお客さんの目に見える形で起こったことなので、名指しでいいですよね。 こういう話をどう書いても藤田派とアンチ藤田派みたいなことになっちゃうのかもしれないけど、改めて標題のようなことを思うわけですよ。 フィニステールのオーナーであるRRAさんはけっこうセリでお金も使っているオーナーさんなのでまたダービーに出る機会もあるだろうと思うけど、仮にこれが一生に一度クラスの馬主さんだったら、胸の痛む度合いは半端でないと思うんですよね。あるいは、例えばクラブ馬に乗っていたとしたらどうか(実際、状況が状況ならタスカー
この日記を読んでいる人には色々な立場の人がいる(=競馬関係者も多い)ので、ファンも含めそれぞれの立場からちょっと考えて欲しい話。 日曜日、検量室周りではひとつのネガティヴな事案が、一部の関係者によって協議されていた。 ある騎手が、NHKマイルCに勝ったとしても、共同会見を含め取材を受けないことをほのめかしており、勝ってしまった場合の対応が検討されていたのである。 その騎手は結果的に負けたし、最終的には取材にも応じたようなのでこの日記の段階では個人名は出さない。しかし、みんなが予想したら1番人気かせめて2番人気になるだろうな、という騎手であることも確かだ。 共同インタビューも拒否となるとプレスは当然みんな困るし、細かいところでは、テレビに協賛スポンサーのロゴが映らないので、協賛金の落とし前をどうつけるかといった問題もあるらしい。それで大人たちがああでもないこうでもないとやっていたわけ
また日記を1週間近く溜めていたのだが、単にサボっていたわけではなく、地方競馬について書こうと思いつつ筆が重くなっていたことがあった次第である。 岩手の存廃論議を見ていて、「なんのために競馬を続けるのか」ということを改めて考えた。 そしてそこを考えると、「競馬存続側」も決して足並みが揃っているわけではないということに気付く。 競馬を続けようと言ってくれている人でも、その動機は地元への経済効果であったり、雇用の確保であったり、補償問題の先送りであったりするわけである。 逆に言うと、例えば雇用問題に関して言えば賞典費をどれだけ削ってでも包括的な存続が必要なんだということになるし、それができないなら競馬なんて要らん、ということになってもおかしくない。 ここでひっかかるのが私の持論だ。「このままずるずる縮小均衡を続けても仕方ない。内厩制放棄+ブロック化で競馬のピラミッド構造を組み立て直せ」
地方競馬の話をもう1日分だけ。 これは公式な情報ではないし、噂という前提で受け取ってほしいのだが、今回仮に岩手が全面廃止になっていたとしたら、JRAの場外発売をフルにやる(今はG1+前日重賞)つもりだったという話を小耳に挟んでいる。 「あくまで噂」ともう一度書いたうえで進めるが、仮にそれが本当だとしたら、どれだけちゃんとそろばんはじいているのだろう? まず、それによって(いま岩手側でそれなりに売り上げが立っている)九州が死ぬ可能性も高まってくる。しかもJRAにとっては微々たる売り上げで、競馬業界全体のメリットデメリットを考えたらおそらく後者が大きい。 いや、それでも「岩手財政立て直しのためには他地区見殺しにしてでも」というなら仕方ない。ただ、JRAの場外売りそれほどおいしくないでしょう? 場所貸しの1%では論外だし、受託してもそもそも噂されているパーセンテージではおいしくないから、
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