本連載最終回となる今回は、新たな事例を用いて、企業が取り組むべきセキュリティを紹介する。 昨今、大規模な情報漏えい事故の報道は減ったものの、その発生件数は衰えを知らない。情報管理の重要性が多く指摘される中、セキュリティに大きな投資をしている大企業でさえもなぜ情報漏えい事件が発生してしまうのだろうか? その原因の1つとして、間違った情報資産管理をしているケースが挙げられる。企業が情報漏えいを防ぐためにはどのようなソリューションが必要なのか、事例を用いて説明しよう。 中堅企業における情報漏えい対策の課題 事例:従業員数300人の企業 C社は従業員数が300人、主な業務内容はさまざまなメーカーの商品を仕入れて、自社の製品と組み合わせて販売していくというものだ。PCの導入台数は350台。PCは1人1台付与されており、2台以上使用している社員もいる。システム管理者は、総務部門の社員が兼任している。情