【メルボルン(フロリダ州)=USA TODAY(ジム・ウェイマー)】住宅不況は、フロリダ州の野生生物にとっては朗報のようだ。生物学者は、不況のすきに絶滅の危機にある野生生物のため、保護地区用地を買うよう州や郡に働きかけ、当局も動き出した。 ブレバード郡は環境上危険用地計画に基づき、広大な用地を買収。しかし、一部から「野生生物保護に必要かどうかを判断するデータが古いのではないか」と指摘されている。ブラバード郡庁は今後の買収交渉を見直すとしているが、生物学者たちは「クロクマやアメリカカケスを保護するめったにないチャンス」として用地確保を主張している。 ブレバード郡内の2万ヘクタールは特に重要地域とされる。フロリダ大のリード・ノス生物学教授は「この場所は自然保護回廊として極めて重要。何もしなければ、アメリカカケスは絶滅するだろう」と心配する。 生物学者たちは国道95号やフロリダ・ハイウエー沿いに