「ドキュメンタリー撮影問答」という本のインタビューで満島ひかりがいいことを言っていた(「いいこと」の内容は省略)。 ドキュメンタリー撮影問答 作者:辻 智彦 玄光社 Amazon それで感心して、もっとこの人のインタビューを読みたいと思ったのだが、まとまった書籍にはなっていない。 ネット上にはあるようなので、少しずつ集めて整理してみることにする。 自己紹介でいきなり「私の趣味は、ネットで満島ひかりのインタビューを集めることです!」と言われたらちょっと驚くが、そういう人にちょっとなってみたい。 www.cinemacafe.net 2010年 tenshoku.mynavi.jp 2012年 https://www.crank-in.net/interview/42950/1 2016年 www.tbs.co.jp 2017年 fashionpost.jp 2017年 ginzamag.co
かなり前の「ほぼ日」の連載も読んでいたが、図書館の料理本のコーナーでたまたま書籍化されたものを見つけたので借りてみた。 調理場という戦場 ほぼ日ブックス 作者: 斉須政雄 出版社/メーカー: 朝日出版社 発売日: 2002/07/10 メディア: 単行本(ソフトカバー) 購入: 1人 クリック: 11回 この商品を含むブログ (45件) を見る 無我夢中で、真剣に過ごした若き日々というのは割と誰にでもある経験なのかもしれない。しかし、それを内面化できるかどうか、言葉にできるかどうか、忘れずにいられるかどうかというとかなり難しい。それに、そういう人の言葉は届きにくい。 しかし今、多くの人は一歩間違えればお説教になってしまうようなこの種の言葉を求めている。 私自身も「感謝」とか「努力」、「誠実」とか「謙虚」といったテーマを説得力のある言葉で誰かに語ってもらいたくて仕方がない。そのくせ真っ先に退
「ショートショート」というと星新一を少し読んで、他のSF作家の手によるものや、このジャンルの名作を何作か読んでお終い、というコースを辿る人がほとんどではないだろうか。 本書は「あまりにも有名すぎて、今さらどのような顔をして読んでいいのか分からない」というレベルの名作傑作が多いので、未読であれば一応の常識として押さえるべきではある。たとえ既読作が多くあっても、私のようなお決まりのコースを卒業済みの者にとっては復習用のアンソロジーとして便利といえば便利な本である。 30の神品 ショートショート傑作選 (扶桑社文庫) 作者: 江坂遊選 出版社/メーカー: 扶桑社 発売日: 2016/09/29 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る 収録作は以下の通り。 ヒッチコック「クミン村の賢人」 和田誠「おさる日記」 スレッサー「最後の微笑」 阿刀田高「マーメイド」 マシスン「一年のいの
アメリカの哲学者で、かつ底辺の労働者でもあったというエリック・ホッファーのアフォリズム集。 古本屋で半額だったので買った。 魂の錬金術―エリック・ホッファー全アフォリズム集 作者: エリックホッファー,Eric Hoffer,中本義彦 出版社/メーカー: 作品社 発売日: 2003/02 メディア: 単行本 購入: 2人 クリック: 23回 この商品を含むブログ (23件) を見る 空っぽの頭は、実際は空ではない。ゴミでいっぱいになっているのだ。 空っぽの頭に何かを詰め込むのがむずかしいのは、このためである。 集団的羞恥はない。 思考とは誇張のプロセスである。誇張の拒否は、思考や称賛をしないことの言い訳であることが多い。 人間はラッキョウのように、皮ばかりで芯がないのだ。 われわれは、ものごとを深刻に考えることによって、人生のつまらなさや虚しさを覆い隠す。 粗暴さとは、弱者による強さの模倣
この雑誌の小泉今日子特集号が即日売り切れになったというニュースをしばらく前に見かけて、興味を感じたもののその後はすっかり忘れていた。 MEKURU VOL.07 (小泉今日子) 作者: ギャンビットパブリッシング 出版社/メーカー: ギャンビット 発売日: 2016/02/04 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る 特集「みんなのキョンキョン、誰も知らない小泉今日子」 表紙の人=小泉今日子 16歳でデビューして以来、アイドル、女優、歌手、文筆家と様々な顔を持ち、日本の芸能史に歴史を刻む人物でありながら、いまもなお時代の一歩先を行く稀有な存在として輝き続ける小泉今日子。 彼女が生きてきたエンターテインメント史を振り返るロング・インタビューと周辺人物が語る「小泉論」、写真家・森栄喜による貴重な撮り下ろし写真により、「小泉今日子という才能」を徹底的に解き明かす大特集です。
写真集を買う場合、普通に週刊誌や小説を買うのとは別種の勇気が必要になるケースがある。 今回は、そんな写真集のベスト3をご紹介してみよう。 まずは、衝撃的な第三位。 死体のある光景―写真集〈デス・シーン〉 作者: キャサリン・デューン,大塚一軌 出版社/メーカー: 第三書館 発売日: 2006/07 メディア: 単行本 購入: 4人 クリック: 41回 この商品を含むブログ (8件) を見る 「死体のある光景」。 文字通り、嘘いつわりなく、死体そのものが写し出されている写真ばかりだ。 死体の写真を見つめていると、厳粛な空気に飲み込まれて、頭の中や体内から一切の音が消えるような感覚に包まれる。 個人的には名作である。 しか死、この本をレジに持っていくには、すこ死ばかりの勇気がいるだろう! 続いて、戦慄の第二位……。 忘れられた人々―中国精神病人的生存状況 作者: 張大克,馬小虎,李丹 出版社/
ankoro、元気にしてる? 今でもバタフライナイフを見せびらかしていますか?自慢のナイフを先生に取り上げられていたankoroをなつかしく思います。 泣きじゃくる私にankoroが「別れても連絡するから大丈夫だよ」と慰めつつパッタリ連絡が来なくなったあの日から、もう24年が経ったのですね。月日が流れるのは早いものです。 あ、そうそう、お手紙を書いたのには特に理由はないんです。ただ部屋の掃除をしていたらankoroからの昔の手紙が出てきたから、なつかしくなって。びっくりさせてごめんなさい。 今考えると、私ってankoroに対してひどいことばかりしたなぁと思います(汗)。 ankoroはいつも私のこと包んでいてくれたのに、私は臆病で心を開けなかったし、「ankoroはどうせ私のカラダ目当てじゃない!」なんて暴言を吐いていましたよね。それは事実としても、もっと他の言い方がなかったものかなぁと反
「忘れられたバッハ」は「エンサイクロペディア国の恋 」の続きというか片割れというか、二冊でワンセットの残り半分である。 忘れられたバッハ (ハヤカワ文庫NV―ユーモア・スケッチ) 作者: フランクサリヴァン,浅倉久志 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 1991/11 メディア: 文庫 クリック: 9回 この商品を含むブログ (8件) を見る 冒頭の「逆行魔」は何でもかんでも遡って、元へと辿ってしまうジャギンズという男の話。 しかし、ジャギンズは、どんな学問をしても何となく長続きしなかった。入学してしばらく、彼は非常な熱意でフランス語をまなんでいた。だが、そのうちに、フランス語をほんとうに知るには、まず古フランス語とプロヴァンス語をマスターする必要があると気づいたらしい。しかし、いざそっちに首をつっこんでみると、こんどはラテン語が自由に使いこなせなければとてもむりだということが明らかに
臨時収入があったので、調子に乗って本をあれこれ買ってしまった。 ついでに、図書館で借りている本も一緒にして25冊ほど紹介してみよう。 叛逆航路 (創元SF文庫) 作者: アン・レッキー,鈴木康士,渡邊利道,赤尾秀子 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 2015/11/21 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (8件) を見る 「叛逆航路」デビュー作で七冠制覇という作品、後で知ったのだが作者は女性だった。 脳・戦争・ナショナリズム 近代的人間観の超克 (文春新書) 作者: 中野剛志,中野信子,適菜収 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2016/01/20 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る 「脳・戦争・ナショナリズム」副題が「近代的人間観の超克」と大袈裟、普通に書いたら炎上しそうな暴論やゴシップを脳科学その他で言いくるめているような感じ。 笑い/不気味なもの: 付:
questions.hateblo.jp 任意の誰かを最も喜ばせる嘘は何か。 また、その嘘が嘘であると分かった時に、その人がどのような表情で何を言うか、細かく丁寧に想像しなさい。 非常に難しい問題だ。喜ばせる嘘を考えると、その人を悲しませたくないと思ってしまう。 あとで嘘がバレても、いいような最高の嘘をつくりたい。 妻に「プレゼント」とハチミツを買ってきたと伝える。いつかトーストに塗りたいと叫んでいた。 300mlの小さいサイズで価格は550円。安くはないがこれで毎日が楽しくなるならば問題ない。 彼女は、ほんと?と小躍りするだろう。私は笑いながら嘘だよと答える。 そのあとで洋服の入った包みを差し出す。前から欲しいと言っていたやつ。 おそらく妻はお金のことを気にするが、それでも嬉しそうにするだろう。 私も嬉しい。
あっさりしている。 シンプルである。 素っ気ない。 そのような文章で書かれたブログが好きなので、ベスト3を挙げてみたい。 まずは第三位。 tsuchika.exblog.jp 漫画家、西村ツチカのブログ。 要点をササッと書いただけ、という雰囲気である。 イラストや漫画の絵柄と共通した文体である。 さっぱりしている。 ほぼ告知である。 さよーならみなさん (ビッグコミックス) 作者: 西村ツチカ 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2013/10/30 メディア: コミック この商品を含むブログ (14件) を見る しかし、時々書かれる思い出話など、あっさりしているが味わい深い。 続いて第二位。 inaw.exblog.jp 将棋のプロ棋士、のみならず永世竜王ですらある渡辺明九段の奥さんのブログ。 最近は、旦那さんを題材に描かれた漫画「将棋の渡辺くん」もある。 将棋の渡辺くん(1) (週刊
一時期、大流行した「何とかベスト100」を、近ごろすっかり見かけなくなった……。 そんな今こそ、あえてベスト100に挑戦してみたい! 燃え上がる欲望の炎に包まれた私には、実は昨年末から今年前半までに作ったオリジナルの回文が400作ほどあるのであった。 その中から大胆にも100作を選んで、図々しくも順位をつけて発表してみたい。 ちなみに逆から読む時に、濁った音とそうでない音(たとえば「で」と「て」)は同じ音として見做すのが回文のルールである。 いきなりで恐縮だが、 まずは第100位! hiruyo.hateblo.jp 99位! hiruyo.hateblo.jp 98位! hiruyo.hateblo.jp 96位! hiruyo.hateblo.jp 95位! hiruyo.hateblo.jp 94位! hiruyo.hateblo.jp 93位! hiruyo.hateblo.jp
「エンサイクロペディア国の恋 ユーモア・スケッチ抱腹篇」は翻訳家の浅倉久志による編集と翻訳で、もう一冊の「 忘れられたバッハ ユーモア・スケッチ絶倒篇」と対になる文庫本である。 と言っても、なかなかこれだけで済ませるのでは説明不足になってしまうので、もう少し親切に解説してみよう(あれこれ注釈がうるさいと思う人は三十行ほど飛ばして下さい)。 エンサイクロペディア国の恋 (ハヤカワ文庫NV―ユーモア・スケッチ) 作者: ロバートベンチリー,コーリイフォード,アートバックウォルド,浅倉久志 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 1991/11 メディア: 文庫 クリック: 1回 この商品を含むブログ (3件) を見る 忘れられたバッハ (ハヤカワ文庫NV―ユーモア・スケッチ) 作者: フランクサリヴァン,浅倉久志 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 1991/11 メディア: 文庫 クリ
このブログには不定期に書かれる、ブログ内の別ブログとでもいったカテゴリーがあって、たとえば時々思い出したかのように書かれる「雑誌卍固め」もその一つである。 今回は、これまで一度も買ったことがなく、どんな雑誌であるかすら全く印象にない雑誌「ケトル」を読んでみた。 www.ohtabooks.com 何と言っても、この表紙で、 【特集】松本清張が大好き! という、文芸誌以外の雑誌では通常あり得ないような特集をやっているのに惹かれたからである。 ケトル VOL.27 作者: 佐野ひなこ,額賀澪,水野しず,河?直美,伊藤弘,南馬越一義,岸勇希,市川紗椰,西田善太 出版社/メーカー: 太田出版 発売日: 2015/10/15 メディア: 雑誌 この商品を含むブログを見る 表紙絵と監修がみうらじゅんで、総論も各作品解説のコメントも隅々まで熱い。 目次は以下の通りである。 ●みうらじゅんの松本清張論 「
読書関連の記事も読み直して、まとめてみた。 しかし「バカバカしい記事」に比べるとずっと少なくて、十二回分だけである。 hint.hateblo.jp hint.hateblo.jp hint.hateblo.jp hint.hateblo.jp hint.hateblo.jp hint.hateblo.jp hint.hateblo.jp hint.hateblo.jp hint.hateblo.jp hint.hateblo.jp hint.hateblo.jp hint.hateblo.jp 最後に、広く推薦したい本を五作に絞るとするなら、 何用あって月世界へ―山本夏彦名言集 (文春文庫) 作者: 山本夏彦,植田康夫 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2003/07 メディア: 文庫 クリック: 2回 この商品を含むブログ (35件) を見る 「何用あって月世界へ」山本夏彦 エセ
「ですます調」で書かれた文章を読むのが好きなので、時々ひっそりとそういう本だけを集めて読んだりする。 しかし、そういった嗜好を持つ同志がいないのでやや寂しい。 そこで、どこかにいるかもしれない(いないかもしれない)孤独な仲間たちに向けて、夏休み課題図書を選定するつもりで十冊の本を選んでみた。 1.「セールス・アドバンテージ」D.カーネギー セールス・アドバンテージ 作者: Dカーネギー協会,山本望 出版社/メーカー: 創元社 発売日: 2005/03/01 メディア: 単行本 クリック: 32回 この商品を含むブログ (6件) を見る カーネギーのこの本は「セールス」、日本風に言うと「営業」について書かれたもので、地の文も誰かの名言の引用も全てがですます調になっている。 ですます調で品よく「セールス」を分析し、整理し、段階的・体系的にまとめているので、いつの間にかこちらも品よく分かったよう
小沢昭一の本は、テーマが何であれ、形式(聞き書き・エッセー・対談など)が何であれ、みなユーモアがある。 本人が飄々としていて、何をやっても面白い人なのだが、知らない人にその面白さを説明するとなると今後は難しくなるのかもしれない。そもそも本業は最後まで俳優だったのかどうか、晩年はラジオで話をするのがメインの仕事になったのかどうか、文筆家としての評価が高いのかどうか、その辺りは私もよく知らない。 俳句で綴る 変哲半生記 作者: 小沢昭一 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2012/12/21 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (4件) を見る この本は小沢昭一の句集で、もしかすると今後は「小沢昭一の代表作」としての座を占めることになるかもしれない本である。昭和四十四年から晩年までの四千句を収録している。 きんたまに両手かさねて夜寒かな 足の蚊を足で打ちつつ長電話 四月馬鹿度を過ご
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