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iPhoneアプリが消えた!?radikoがセキュリティを強化した理由とは


■radikoとは

いよいよ試験配信開始!radikoはラジオ界の新しい風となるか - はてなブックマークニュース
radikoとは、3月15日より試用運用されている、東京・大阪の地上波ラジオを同時配信するサイマルサービスのこと。サービス開始1週間で、総ストリーム数523万、ウェブページの総PVが約4710万という数字をたたき出しており、「パソコンで地上波ラジオを聴く」という新しい方法がradikoの登場により広まっています。

■ついにiPhoneアプリ登場!しかし…

リリースの前後より、「iPhoneアプリが欲しい」といった声が多かったradiko。4月6日、ようやくその願いがかなうアプリが登場しました。これがiPhone、iPod touch、iPadに対応したアプリ「iRadiko」「ラジ朗」「さいまるお」です。
AM・FM放送が聴ける無料のiPhoneアプリ『iRadiko』『ラジ朗』が公開 - iPhone・iPod touch ラボ
しかしこの3つのアプリは、「radiko」側が出したものではなく、個人が作った非公式なもの。radikoそのものも8月31日までの試用運用後の展開が不明であったため、いつまでこのアプリが利用できるのかが疑問視されていました。

しかしその後、無料の「iRadiko」が聴取不可になった上、AppStoreでのダウンロードもできなくなりました。
iRadiko



Twitter / Occlusion: 先ほどiRadiko及びSharePlayerでのr ...


また、4月8日には有料の「さいまるお」も聴取・ダウンロードが不可に。
「ラジコ」アイフォーンアプリ 使用不能に : J-CASTニュース
4月9日10時30分時点で聴取・ダウンロードできるのは「ラジ朗」のみとなりましたが、こちらも聴き始めて数分経つと切断されてしまいます。

一躍注目を浴び、突然消えたアプリたち。この原因は、radiko側による「セキュリティの強化」により接続ができず、配信元がAppStoreでの公開を取り下げたためでした。

ふぉーんなハナシ:iPhoneアプリ「iRadiko」、radikoの“セキュリティ強化”により聴取不可に - ITmedia +D モバイル
このセキュリティ強化についてradikoを運営しているIPサイマルラジオ協議会は、

  • 試験配信は都市部を中心とした難聴取の解消を目的としている
  • 実質的な放送エリアに向けた試験配信という枠組みで権利者、広告主など関係者の理解を得ている

などの理由があったためと発表しています。また非公式アプリでの配信についても言及しており、

今回のセキュリティ強化はラジオの楽しみを広げるための様々なアプリを排除することが目的ではありません。
エリア外聴取環境の提供、収益を得るものなどradikoの存続を危うくするサービスに対する措置です

と発表しています。

■公式アプリはリリースされる?

そこで気になるのが「公式からiPhoneアプリはリリースされるのか?」ということですよね。この件についてはradikoのプレスリリースで言及されています。
20100407_001_pressrelease.pdf

スマートフォン対応、オンエア楽曲の表示などのサービス拡大へのご要望、改善に関するご意見なども数多くいただいております。(中略)WEBブラウザを起動しなくても簡単に聴取できる「radikoガジェット」を4月12日にリリースする予定です。また、スマートフォン対応や、ネットの特性を活かした新しい放送連動サービスも検討しております

この一文から見ると、どうやら公式アプリのリリースが期待できそうですね。

非公式ながらも、一気に知名度が高まった上記のアプリ。それはユーザーに需要があったからこそ、作成され多くの人がダウンロードしたのでしょう。radikoの公式アプリがリリースされる日が待ち遠しいですね。

文: タニグチナオミ

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