話題となっている韓国生まれのフェミニズム小説『82年生まれ、キム・ジヨン』。理不尽な環境に置かれた韓国女性の姿が、日本の女性に重なると評されることが多い。しかし、韓国のポップカルチャーに詳しい西森路代さんは、この作品を読んで日韓の「相違」も意識させられたという。女子の教育、そして女性が声を上げることへの躊躇のなさなどをヒントに作品と韓国社会を読む。 『82年生まれ、キム・ジヨン』が、昨年12月に日本で発売されて以降、爆発的に話題となっている。 原作は韓国で出版された。同国では2016年8月に発売、電子書籍の売り上げと発行部数を合わせて100万部を超える大ヒットとなった。チョン・ユミとコン・ユという『新感染 ファイナル・エクスプレス』でも共演したトップスター2人によって映画化されることも決定している。 日本でも発売わずか1ヵ月で5刷を重ね、1月9日現在で累計発行部数は5万部だという。 本書は