経営破綻寸前の超底辺高校の生徒2人が様々理由から東京大学を目指す、というストーリーで、TVドラマ化や小説化なども成し遂げた受験漫画の代表的作品です。 特に「底辺高校の生徒が1年で東大に合格」というストーリーのインパクトは強く、「受験のシンデレラ」や「ビリギャル」など多くの後続作品を生み出したり、作中で紹介された受験テクニックを元にした参考書が出版されたりと、社会的にも多くの影響を与えました。

じつは、僕は大学生をしていたときに4年間、東京の某最大手中学受験塾で講師をしていた。そして、最近、身内に中学受験する子供がいて、再び日本の教育制度というものを考える機会があった。そこで僕なりに考えたことをメモ代わりに残しておくことにする。これから書くことは、灘中学や開成中学に受かるような子供の将来の話だ。昔書いた記事の続編だと思ってもらえばいい。しかし、今回はかなり真面目な記事だ。 中学受験こそ日本のエリート教育の本流、東大なんてクソ、2010年2月10日 天才小学生たちはどこに消えた? 2010年2月13日 大学入試は少子化で年々簡単になっているが、トップ層の中学受験は厳しさを増している。これの一番の原因は、僕が昔働いていたような中学受験塾による際限のない塾間の競争である。SAPIXが開成に何人合格させた、日能研が何人、関西のほうだと浜学園が灘に何人合格させた、と競い合う。灘中学や開成中
以下は、だいたい20世紀後半〜現在の男子を意識した話だ。女子の場合、いくらか事情が異なっていることをあらかじめ断っておく。 世間で「何かを学ぶ・何かを身につける」というと、まず教育機関を想像する人が多いだろう。塾や稽古事を思い出す人もいるかもしれない。もちろん、それらは学びの場として重要だし、勉強以外にも沢山のことを教えてくれる。 でも、実際に学びとっていく諸々は教育機関経由ばかりではないし、そもそも、子どもにとっての「遊び」と「学び」の境目は曖昧だ。活字やメディアからの影響が相対的に小さい年齢の頃は特にそうだ言える。親が「遊び」と思っている事を眺めているうちに重要なエッセンスを吸収していたり、親が「くだらない」と思っている仕草をいつの間にかインストールしていたりする。もう少し年長になった後も、親の後姿は重要な参照項になりやすい。 父親不在の環境では、子どもは父親をロールモデルにしにくく、
最近の投稿 変なクレームが来てるんだが…… 「大学生の日常も大事だ」はわかるけど,じゃあ条件は? 結局だぶさんのアライグマツイートはどうだったのか(2) 結局だぶさんのアライグマツイートはどうだったのか(1) 学習院の謝辞 最近のコメント 井本剛司氏は大学に何をやらせたのか に 高田欽一 よりNMRパイプテクター対策に:消費者法ニュースの記事を公開します に Y より学習院の謝辞 に 一見さん より2段構えの詐欺SPAM?【2016/02/16修正あり】 に 架空請求をぶっ潰す より高校物理で得点できない人へ に でるもんた・いいじま より カテゴリー ニセ科学 (32) 水商売ウォッチング (9) 科学 (28) コンピューター (14) サーバー (5) Mac (0) iPad/iPodTouch/iPhone (0) 法律 (13) その他 (32) Twitter記録 (23)
今日、アメリカに住んでいる知人から嬉しい電話をいただきました。 知人が働いている幼稚園(シアトルの『シークレットガーデン』という科学の幼稚園です。)で 運営していた虹色教室の算数遊びを取り入れたクラスが好評で 園長先生もレッスンの内容に強い関心を寄せてくださっているという話でした。 17名の子どもたちがどの子も目を輝かせて さまざまな算数遊びに取り組んでいるそうです。 幼稚園などの集団でする算数遊びとは関係がないのですが、 お家で楽しむ算数が好きになるゲームや数遊びを紹介します。 (リンク先では、写真のゲームで遊んでいるところを記事にしています。) 計算が好きになる遊び 100がいっぱいと単位の変換 『カメレオン』 『ピタゴラス』 『マテックス』 『スクウェアスピリット』 『折り紙と大きな数』 『3歳前後の子たちと算数遊び』
このノンテクニカルサマリーは、分析結果を踏まえつつ、政策的含意を中心に大胆に記述したもので、DP・PDPの一部分ではありません。分析内容の詳細はDP・PDP本文をお読みください。また、ここに述べられている見解は執筆者個人の責任で発表するものであり、所属する組織および(独)経済産業研究所としての見解を示すものではありません。 産業・企業生産性向上プログラム (第三期:2011~2015年度) 「サービス産業に対する経済分析:生産性・経済厚生・政策評価」プロジェクト 本研究は、小学校低学年の子どもがテレビやゲームをする時間が増えると、その分勉強する時間が減るのか、という疑問に答えることを目的としている。逆に言えば、もしテレビやゲームを禁止すれば、子どもの勉強時間は増えるのだろうか。本研究では、21世紀出生児縦断調査(厚生労働省)という2001年に出生した子どもを長期にわたって追跡した大規模デー
もはや部活動は児童虐待となっている。特に高等学校の部活動は、その傾向が著しく、実際のところ一時期よりはマシになっているのだが、現在も状況は続いている。 この児童虐待というのは体罰やいじめといった暴力事件の問題ではない。単純に現在の部活動は、その運用自体が虐待になっている。 異常な拘束時間一般の高校の場合、生徒は通常1日に6時間の授業を行うことになる。間に休憩時間を挟むがショートホームルームや掃除などを加えれば6時間程度になる。 そこに2時間も部活動をすれば8時間となり、これを5日間で労働者ならば法で定められる週40時間の労働に相当する。 大体朝の練習30分、放課後1時間30分も練習すれば丁度良い按配であり、その範囲内に留まる部活動も多い。 しかし大会で実績を残すような運動系の部活動では授業をあわせて8時間をゆうに超える活動が求められている。 相談に来る生徒の中には朝1時間半、放課に4時間、
Googleの成功はモンテッソーリ教育なしには語れない:トップ1%だけが実践している集中力メソッド(1/3 ページ) Yahoo!のマリッサ・メイヤー氏は、創業期からグーグルを引っ張ってきた陰の立役者の1人ですが、彼女は「モンテッソーリなしに、Googleは理解できない」と語っています。モンテッソーリ教育が子供たちにもたらす効果とその源泉とは? 「GoogleやAmazon、Facebook創設者も――成功者が皆受けた『集中力』教育プログラム」で、イタリア生まれのモンテッソーリ教育出身者が世界中で成功している話をしました。 出身者は、ラリー・ページとセルゲイ・ブリン(Google創業者)、ジェフ・ベゾス(Amazon創業者)、マーク・ザッカーバーグ(Facebook創業者)、ジミー・ウェールズ(Wikipedia創業者)といった起業家だけでなく、P.F.ドラッカー(経営学者)、バラク・オバ
過去記事です。 人的環境と物的環境といった人と物、2種類の環境次第で、 2、3歳児の知力や好奇心や意欲や根気といったものが ずいぶん違ってくるように思います。 もちろんその後の知的な成長にも大きな影響を及ぼします。 でも「何をさせたらいいのかわからない」「考えさせようと思って 質問してもどこかに行ってしまうので、何もしない方がいいのかなと思います」 「教えすぎちゃうので、これはいけないと放っておいたら、 放りっぱなしになっています」 といった声をよくうかがいます。 そこで2歳8カ月の★くんと3歳0カ月の●くんのレッスンを例にして、どのような働きかけをし、どんな環境を用意したら 子どもが自ら考え、物事にしっかり関わるようになってくるのか 書いていくことにしますね。 2、3歳の子たちがよく考え、考えたことをていねいに表現し、自分が関わりだしたことに 最後まで責任を持って関わるようになるには、
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ちょっと気になる知的好奇心の薄さ 2 の続きです。 「指示が多い」ということは、子どもが何をしようかと決める少しの間を 大人が「待てない」状態です。 指示が多い大人のもとでは、ちょっと迷ったり、考え込んだりするような体験を したことがない……なんて子もけっこういます。 指示が多いかどうかは、 自分の子が何かを決める時にどれくらいの時間がかかるかとか、 どんなタイミングで答えをひらめくかや、 ああかなこうかな……と考えたあとで言葉を発するまでにどれくらいの間があるか といった時間の感覚が、 親のように身近にいる人にもつかめていないことでもわかります。 「指示が多いな」と感じる親御さんに共通する口癖があります。 子どもが何か考え込んでいたり、迷っているのを目にすると、 すかさず、「先生に教えてもらいなさい」「先生に聞きなさい」と指示を出すのです。 もしわたしに何か教わりにくるにしろ、 子ども自
虹色教室で小学生たちに接していると、 だいたい9歳を境に、 思考力、発想力、 困難を乗り越える力、チャレンジ精神、 根気、自分で長文を読んでやり遂げる力、 図に描いて問題を簡略化して考えていく力などが、 劇的に伸びる印象があります。 それまで、すぐに投げ出したり、大人に頼りがちだった子も、 チャレンジから逃げたり、発想が乏しかった子も、 9歳という年齢を過ぎるあたりで、 ものすごくパワーアップするのです。 今日の小学生たちのレッスンの帰りに、 4年生になって、中学入試用の問題を自力でどんどん解くようになった ★ちゃんのお母さんが、 こんなことをおっしゃっていました。 「9歳の壁という言葉がひとり歩きして、 9歳までになんとかしないと……と怖れている方がたくさんいるけれど、 9歳って、それまでできなかったことが急速にできるように なる時期でもあるんですよね。 9歳の壁というのは、 今の教育の
※この記事は、「娘の日々の楽習〜漢字〜」の続きです。どうぞこちらからお読みください。 前回の記事の中で、皆様から大変貴重なコメントをたくさんいただきました。ありがとうございます。 ブログって本当にすごいですね。こうして、全然お会いしたことのない方からいろいろ率直なご意見を頂くことができます。 自分だけの考えだったら、どうしてもひとりよがりなものになってしまうものです。本当に、感謝!m(_ _)m だけど、身近な良き助言者もいました。 長男が私のブログを読んで、「お父さん、これ、おかしいっちゃないと。『娘の日々の学習』の『学習』は、『楽習』やろ」 ごもっとも。 タイトルは、すぐに変更しました。 ところで、皆様のコメントの中で、前回の学習法を再考しなくてはと感じたコメントがあります。 次の2つのコメントです。 >石井先生の漢字の本はちょっと気になるところもありますね。漢字をイメージ化させている
「計算はできるのだけど、文章題になると…」 というお母様たちの悩み、本当によく聞かれますね。 この相談は「どうしたら、読解力がつくのでしょうか?」と並んで、 指導者泣かせの相談だということはご存知でしょうか。 おそらく、これらの質問に対する明確な答を お聞きしたことがないのではないでしょうか。 一般に、その時のアドバイスは 「本を読ませて、読解力をつけましょう」になりがちです。 しかしこれはある意味、白旗を揚げたのも同じです。 (かつては、私も散々このアドバイスを使ってその場を逃げてきました。) 多くの指導者も本当のところ、具体的にどうすればいいのか、 よくわかっていないのです。 なぜでしょう? 文章題を解くとき(もしくは、文章を読んでいるとき)の 子どもの頭の中身が見えていないからです。 解ける子はすぐにさっと式を立てて答を出します。 解けない子は式を出すことができずに途方に暮れるだけで
「ただいま!」 ランドセルを自分の部屋に置くと、すぐさま 「いってきまあ〜す!」 学校から帰ると、あっという間にいなくなる小学校3年生の長女。 もちろん、宿題は遊んだあとです。 だって、遊びに行く前に宿題をすると、大切な「遊び」の時間がなくなっちゃうもん… >>続きを読む 今でこそ、個人塾を開いて、自分のペースで進めることができますので、いろいろなことを考える余裕も生まれていますが、かつて、進学塾で社員として働いていたときは、本当にそれこそ大変な毎日でした。 特に、受験シーズンになると、数ヶ月は休みなしの状態で、まさしく身を… >>続きを読む いきなりですが、 たし算・ひき算・かけ算・わり算を1題ずつの合計4題に挑戦してみませんか? よろしかったら、ご家族でタイムを計って競い合うのもおもしろいかも。 みなさん、紙と鉛筆の用意はいいですか? さて、お子さん、お母さん、またはお父さん、 はたま
塾生のT中の中1生たちの宿題は大変だ。 毎日、漢字100字を書かなくてはいけないとのこと。 毎日、この漢字の宿題だけで30分かかっている子もいる。 その子は単純計算で、 1ヶ月で3000字、時間にして、15時間。 1年で36000字、時間にして、180時間。 で、彼らに聞いてみた。 どう、それだけたくさん書いて、ためになる? ほとんどの子がかぶりをふる。 手が痛いだけで、あまり覚えていない。 とほとんどの生徒が言う。 それはそうでしょう。 漢字は心をこめれば、1字(多くて、2字)書くだけでよい。 これで楽勝に覚えることができるものなのである。 たくさん書くと、どの漢字にも、心をこめるのは 無理な話。 なんでだろう。 どうして、このような宿題が後を絶たないのか。 先生としてはよかれと思ってやっているので こうした宿題に反発を感じること自体が やる気がないと見られ、通知表に響き、ひいては入試に
漢字学習において 本当に大切なことは 漢字を書けることではない。 漢字1字に対して、獲得している情報量の多さ。 ここが決め手である。 例えば、 「決」 という漢字の部首は「さんずい」で 「水の流れ」を表す。 つくりの方は 「刃物を手にもってものを切断しえぐり取ること」 を表すということだ。 で、この2つが組み合わさり、 「決」は「堤防が大水で削られて壊れること」の意になる。 さらに観察していけば 「これまで続いていたことが一瞬にして大きく変化する」 という「決」のコア・イメージが見えてくる。 英語の break にも通ずる語感だ。 ここからいろいろな意味が派生していく。 「切る」「切れる」「壊れる」 交渉が決裂する 堤防が決壊する 「決める」「決まる」 論争に決着をつける 修学旅行の日程を決定する 今度こそうまくやろうと決心する 会議でいろいろなことを決議する 「きっぱり」 決死の覚悟で試
先日、受験生である息子と話していると、学校の内申書の話になった。 内申書はなんといっても女子の方が断然いい! ということである。 理由のひとつにあげられたのが 女の子のノートは色とりどりでカラフルに可愛らしく縁取りがしてあって、 それが学校の先生に受けがいいらしいのだ。 福岡地区で人気のある私立のS高校は内申書の成績がある一定以上ないと 専願入試(入試に受かれば行かなくてはいけない約束のもとに受ける入試)は受けることができない。 息子の学校のS高校志望者は、今年もほとんど女子ばかりだったそうである。 男子は受けたくても、内申書の数値が足りない子が多いので 入試を受ける資格すらない。 だから、実力があるけれども内申書がよくない男の子は 一般入試で勝負ということになるのだそうだ。 こういう話を聞くと、学校と塾の温度差を感じるのは 私だけではないだろう。 まだこの業界に入って間もない頃、 中学入
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