9月21日21時よりテレビ朝日系で放送される『終りに見た街』は、山田太一による原作を宮藤官九郎が脚本化し、大泉洋が主演を務める注目作だ。 大泉演じるテレビ脚本家の田宮太一は、ある日突然、妻のひかり(吉田羊)をはじめとする一家もろとも、太平洋戦争まっただ中の昭和19年6月にタイムスリップしてしまう。衝撃の事態に太一たちが慌てふためく頃、同じく過去の世界にいざなわれた小島敏夫(堤真一)の一家が太一たちのもとを訪ねてくる。 突然の出来事に翻弄されながらも、戦禍を生き抜こうとする夫婦を演じた大泉と吉田に、過去の共演で培った信頼関係や、宮藤が原作に加えた脚色について聞いた。(編集部) 戦争を描く過酷な物語を今、映像化する意義 ――オファーを受けたときのお気持ちは? 大泉洋(以下、大泉):僕は山田洋次さんの『こんにちは、母さん』で宮藤さんとお仕事をして、そのすぐ後にオファーをいただきまして、純粋に嬉し