ブックマーク / ohtabookstand.com (2)

  • 中島岳志 縄文とフォークロア

    縄文と土着を結びつけた岡太郎の「日の伝統」論は、新しかった。「日人とはだれか」というアイデンティティの問題に揺れていた戦後社会に、これまでにない自画像の視点を提示した。そして、岡の批判の矛先は近代日の民芸運動にも向けられた。 縄文土器論の加筆1954年、岡太郎は『今日の芸術』を出版する。彼は「芸術」に対して「うまくあってはいけない」「きれいであってはならない」「ここちよくあってはならない」と言い、対極主義を平易な言葉で語りながら、権威に対して冷水をかけた。このはベストセラーとなり、岡への注目はさらに大きくなった。 1955年12月には「伝統とは創造である」と題した論考を『中央公論』に発表し、亀井勝一郎の『大和古寺風物誌』や竹山道雄の『古都遍歴』を批判した。 彼は法隆寺金堂壁画の焼失を嘆く世論を批判し、次のように論じた。 今さら焼けてしまったことを嘆いたり、それをみんなが嘆か

    中島岳志 縄文とフォークロア
  • 鬼才・丸屋九兵衛が「歴史改変SF」の必要性を語る

    港区のエキサイトカフェにて、音楽ウェブサイト『bmr』編集長にして、幅広い分野で活躍を続ける丸屋九兵衛のトークライブが開催された。隔月ペースで開催されているこちらのイベントは、博覧強記の怪人・丸屋が、第一部でアフリカアメリカ人をとりまく文化、第二部では、オタク周辺カルチャーについて、膨大な量の資料を提示しつつ講義を繰り広げるというものだ。 ■丸屋九兵衛トークライブ【Soul Food Assassins vol.7】 続・黒人英語講座! それをスラングと呼ぶな 第一部【Soul Food Assassins】のテーマは「黒人英語」。黒人英語概論となった前回に引き続き、文法について詳しく語る内容となった。 ◆異民族との交流のために変化してきた英語 UKの中心となるグレートブリテン島は、ケルト人、ローマ人、アングロサクソン、デーン人はじめ様々な民族の支配を受けてきた歴史を持つ。住民たちは、異

    鬼才・丸屋九兵衛が「歴史改変SF」の必要性を語る
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