平成9年に神戸市須磨区で発生した連続児童殺傷事件で、当時14歳だった加害男性(32)が手記を出版したことをめぐり、殺害された土師淳君=当時(11)=の父、守さんは10日、代理人弁護士を通じ、「私たちの思いは無視され、踏みにじられた」とするコメントを公表し、出版の中止と本の回収を求めた。 守さんは「何故、このように更に私たちを苦しめることをしようとするのか、全く理解できない。遺族に対して悪いことをしたという気持ちが無いことが、今回の件で良く理解できた」としている。 全文は次の通り(原文のまま)。 「加害男性が手記を出すと言うことは、本日の報道で知りました。 彼に大事な子供の命を奪われた遺族としては、以前から、彼がメディアに出すようなことはしてほしくないと伝えていましたが、私たちの思いは完全に無視されてしまいました。何故、このように更に私たちを苦しめることをしようとするのか、全く理解できません