デリダ (「現代思想の冒険者たち」Select) 作者: 高橋哲哉出版社/メーカー: 講談社発売日: 2003/07/11メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 5人 クリック: 35回この商品を含むブログ (50件) を見る 流石にここまできたらデリダは読まないとまずかろう、ということで高橋哲哉先生のデリダ入門書を約一週間かけて読む。 デリダは難解、と聞いていたが、入門書とはいえ本書もなかなかの内容、かなり苦戦した。 本書を読む以前はディスコントラクション(脱構築)について「西洋形而上学の二項対立概念を分解するもの」という漠然としたイメージしか持ち合わせていなかったが、プラトンの『パイドロス』テクスト分析から始まる第二章「形而上学とはなにか」により大きく理解を進めることができたのは嬉しかった。 第二章のメモ。 パロール-エクリチュールの境界線は決定不可能であり、両義性・決定不能性を持っ