2013年02月17日 「食の「欧米化」は悪いことか〜その5『非飽食と多様性』こそ現代日本食の強み」 塩分の摂り過ぎや野菜・果物の不足という問題点はあるものの(注1)、伝統的な日本食ではなく、適度に欧米化いや近代化した現代日本食こそ健康的な食生活であることをご紹介してきました。現代日本食の特徴は、様々な捉え方が可能と思いますが、敢えて一言で表現すれば「非飽食と多様性」ではないかと考えています。 まず「非飽食」についてですが日本の供給エネルギーは世界平均を下回ります(FAO食料需給表2009年で日本2723kcal/日、世界平均2831kcal/日)。これは欧米先進22カ国平均より約2割も少ない値です。お陰で日本の肥満率は約3.5%(BMI30以上、OECDHealthData2012)と、米国の約35%・欧米先進22カ国平均約20%に比べ大きな差があります。 言うまでもなく肥満は健康の大き