近藤康史『分解するイギリス』（ちくま新書） ９点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期

6月24 近藤康史『分解するイギリス』（ちくま新書） ９点 カテゴリ:政治・経済９点 去年のBrexit（EUからの離脱の国民投票）によって一気に注目をあつめることになったイギリスの政治について、その制度と歴史、さらに現在の機能不全を分析した本。 長年、「ウェストミンスター・モデル」として日本の政治改革などのモデルとされてきたイギリスの政治ですが、近年ではBrexitに代表されるような問題も目立ってきています。その背景としてグローバル化や格差社会といったことがよくあげられていますが、この本では長年イギリスの政治を研究してきた著者によって、あくまでも政治制度を中心に機能不全の背景が分析されています。 そして、この政治制度にこだわった分析によって、イギリス政治の現在地や日本の政治への示唆がより明確な形で見えるようになっており、単純にイギリス政治の現状を知るだけではない面白さがあります。 イギリ

[haruhiwai18]

"第3の政党の出現によって一番議席を減らすのは第2党であり、一党優位化が進みやすいといった政治学の知見の紹介しています（194-202p）。"　→これって、そっくりそのまま近年の日本の事じゃないか(こなみ

[monobako2]

今回の選挙は2大政党だけで83パーの得票を取ってるからその意味での分解傾向は一時的かも