「AKB48白熱論争」における、ももクロはチームに過ぎないけれどAKBは一つのジャンルを作ったという宇野さんの指摘はもっともなのだけど、AKBよりもももクロを好きな人間として言わせてもらうと、AKBはシステムを武器に戦っているけれど、ももクロは個と組織を両立させようとしているところがおもしろいんだよね。女性アイドルグループの歴史を見る限り、ピンクレディーに始まり、おニャン子、モー娘。、AKBと番組や枠組み、仕掛けが先にあって、そこを武器にして戦っているので、その枠組みから外に出たときに一人では勝負できない場合が多い。これに対して、ももクロはSMAPや嵐、またはドリフターズのようなグループと個と組織の両立を目指している。チームとして戦う中で個人が成長していき、個々がそれぞれのフィールドで経験を積むことで、集結したときにより強力なチームとなっていく。こうしたチーム作りは実はサッカー的でもある。