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大谷翔平
otome.chips.jp
去年のちょうど今頃、冬は寒くて外に出ないのでネットサーフィンばかりしている……という言い訳とともに、どんな雑誌をめくっている時間よりもわくわく過ごすことができるという理由でFlickrをおすすめするエントリーをお届けした私ですが、季節は巡り、また冬が来て、すっかり去年同様引きこもってネットばっかりやっております。 しかも、今年はFlickerよりもより雑誌的に楽しめる画像系サービスを見つけてしまいすっかり中毒気味。いま、アメリカで急激にユーザーを増やしているPinterestであります。 Pinterestは、IT系ニュースメディアでは、画像キュレーションSNS、写真共有サイトなどと表現されるけれど、利用した印象としては、オンラインスクラップブックといったほうがわかりやすいと思う。 雑誌をぱらぱらとめくり、気に入ったものを見つけたら、切り取ってノートに貼付ける、といった、ネットがない時代か
中目黒の路地裏のそのまた路地を入ったところ、懐かしい昭和の雰囲気を色濃く残す場所にトラベラーズファクトリーは佇んでいる。ここは、ステーショナリーブランド・ミドリの『トラベラーズノート』のフラッグシップストアで、2011年10月22日にオープンしたばかり。 『トラベラーズノート』は、タイのチェンマイの工房で作られている素朴な牛革素材のカバーが特徴的で、使い込むほどに風合いが増し、さまざまなカスタマイズも楽しめるとあって、特にクリエイターたちから熱い支持を集めている。2006年のリリース以来、これまでに累計17万冊を売り上げたヒット商品でもある。 「お店をオープンするにあたって一番苦労したのは物件探しでした。『トラベラーズノート』は長く使うことで経年変化を楽しんでもらいたいというコンセプトなので、建物自体もきらきらしたものではなくて古くて味わいのあるものが良かった。場所も、大通りよりもちょっと
紙のパズルやグラフィック折り紙等を創作しているデザインユニットcochaeが企画協力した「Creator’s KOKESHI LOVE! 15人のイラストレーターによるオリジナル・こけしの展覧会」が、21日から26日まで乃木坂のGALLERY TOKYO BAMBOOで開催される。 鳴子の工人さんが挽いたこけし木地に、こけし好きのイラストレーターが描彩をした一点もののオリジナルこけしが買えるだけでなく、こけしの絵付けワークショップや、沼田元氣 ×軸原ヨウスケ(cochae)+ 浅生ハルミン × 杉浦さやかによるこけしトークショーも開催されるなど、とにかくこけし尽くし! の6日間。 こけし好きとしてはたまらず、準備に忙しいギャラリーを訪ね、一部届いていない作家さんの作品もあるものの一足お先に撮影させていただいた。 なんともポップで楽しいオリジナルこけし。上はタケイ・E・サカエさん、下は天明
暮らしの中で見つけた「小さなユーモア」をテーマに、2005年から活動している「yuruliku(ユルリク)」。 今年発表した最新作、草むらになる付箋「GreenMarker」も話題の小さな文具レーベルが、この6月5日(土)、週末限定のショップ「BUNGU AND DESIGN」を御茶ノ水駅近くにオープンする。 場所は、『はじめての手製本』などの書籍やオリジナルノートなどで有名な製本屋さん「美篶堂」(みすずどう)の隣、趣きのある古い階段を降りた地下一階。神田川に面しているので、地下とは思えないほど明るい光が差し込むアトリエ兼ショップである。 ショップの入口もどこかノスタルジックな佇まい 山梨の廃校になった洋裁学校から譲り受けたというテーブルや椅子に、昔ながらの文具をモチーフにした雑貨やカバンがディスプレイされた、どこか懐かしい佇まいの店内。窓の外に流れる神田川の風景も、いつまでも変わらない子
先日、初日カバーを探しに「切手の博物館」を訪れたとき、実はもう一つ大人買いしてしまったものがある。 それが、懐かしの郵便番号マスコット、その名も「ナンバー君」切手。 か、かわいすぎる! と思いませんか?♥ まんまるのお顔に長いまつげの大きな瞳。 切手の博物館内にある「世界の切手ショウルーム」(郵趣サービス社)で、カタログをぱらぱらめくっていて発見したナンバー君切手たちは、もう40年くらいも前のものだというのに、ほとんどプレミアもついておらず、まだ2枚で70円〜90円程度で買うことができた。大人買いといっても数百円で結構そろえられてしまう。 顔郵便マーク〠は1968年7月1日の郵便番号導入に伴い生まれたかつての郵便局の記号。それに手足や胴体が加わったのが「ナンバー君」である。 ナンバー君の責務は、「郵便番号」を国民にPRすること。空を飛んだり、ポストになってみたり、「おたよりに郵便番号を」「
SF・ファンタジー作家のジャック・フィニイに、「愛の手紙」(『ゲイルズバーグの春を愛す』所収)という短編がある。古い机の引き出しを通して、現代の青年と前世紀の女性が手紙のやりとりを始め、やがて恋に落ちるという物語で、とても切なく美しく、個人的に大好きな作品の一つ。 古い写真を眺めていると、フィニイの作品の主人公たちが、もう戻らない過去の時代に属する女性に恋をしてしまう気持ちが、なんとなくわかる。まだ写真が非日常だった頃の女性たちは、レンズの向こうでやや緊張したほほえみを浮かべていたり、晴れやかに精一杯のおしゃれをしていたり、人形のように無表情であったりして、変な言い方だが、けなげでとても美しいのだ。そんな昔の女性たちを眺めるのが大好きなので、親戚の家を尋ねたときなど、なるべく「古い写真を見せて欲しい」と頼んで、デジカメで撮影させてもらっている。 上の写真は会津若松に住む親戚宅で見せてもらっ
伊勢丹新宿店の今年のクリスマスのテーマは、”How to Make Wonder Chistmas”。フィンランド出身で現在はロンドンで活躍中のイラストレーター・アーティストであるクラウス・ハーパニエミが、このテーマに沿って、ウィンドウディスプレイ、印刷物、ウェブなどのイラストレーションを担当している。 写真は、入り口近くのインフォメーションデスクで無料で配られているクラウス・ハーパニエミによる”How to Make Wonder Chistmas”のガイドブック。とはいえ、実用的な情報はほとんどなく、昆虫、動物、恐竜などが暮らす楽園ワンダーエデンのクリスマスパーティのようすを幻想的なタッチで描いている、ほとんど絵本。 クラウス・ハーパニエミは1970年フィンランド生まれ。イッタラのTaika(タイカ)シリーズや、marimekko(マリメッコ)のテキスタイルデザインを手がけ、現在拠点に
10月31日からスタートした「100%ORANGEのこけし展覧会」in 鎌倉コケーシカ。待望の大仏マトあらため「リトルブッダマトリョーシカ」の発売に加えて、100%ORANGEの及川賢治さん自ら手描きしたこけしの展示販売会もあると聞いて、さっそく見に行ってみた。 値段は小さいもので一つ4900円。大きなものだと一万円ちょっと。 こちらが、お店の二階にあるギャラリースペースに並んでいた手書きのこけし。もう、もう……っ、衝撃的なかわいさであります! 白木のボディに、マトリョーシカの製法である焼きごてで絵を描いて、少し彩色しただけのシンプルなデザイン。ニスも何も塗られていないナチュラルな質感もたまりません。こんなこけし、今まで本当になかった。100%ORANGEさんすごいー。 が、ショックなことに、発売二日目にして、この手書きこけしはほとんど売約済み。なんとか2つ買うことができたが、初日の午前中
もう一度行ってみたいな、と繰り返し思い出す場所がある。 ウェールズにある小さな村、ヘイ・オン・ワイだ。 ここは山の中に突然現れた古書の村として世界的に有名な場所。牛や羊が草を食むのどかな丘陵地帯に、突如、古本屋さんばっかりの村が生まれるなんて、なんだか奇跡みたいである。それがどれだけのどかな場所なのかは、グーグルマップの衛星写真をみるとよくわかる。 View Hay-on-Wye in a larger map ヘイ・オン・ワイが本の村としての歴史をスタートさせたのは今から48年前の1961年。リチャード・ブースという一人の風変わりな人間が、一軒の古本屋を開いたことに始まる。 ブース家は1903年からヘイ・オン・ワイの近くに住んでいる旧家。リチャードは、オックスフォードを出ると、自身のルーツであるこのウェールズの土地に戻ってきて古本屋を始めた。その後、彼はなんと古城を買い取って、まるごと本
学芸大学にある流浪堂に足を踏み入れると、まず目に入るのは、立体的にディスプレイされたアート系の書籍の美しいグラフィックであり、壁を彩る東欧の古いポスターである。古本屋らしくないポップさが、訪れる人を明るく迎え入れてくれる。 本棚に目をやると、まるで落ち着きのない小学生みたいに、本たちは前に出て声高に個性を主張したり、列からはみだしたり、好き勝手な方向を向いていたりする。本と本の間には、古いタイプライターや鳥かご、民族楽器などの「異物」が混入していたりもする。全然きちんとしていないのに不思議に醸成されている統一感。雑多な切り抜きの寄せ集めが一枚の絵をかたちづくるコラージュ作品のような店である。 「フラットな棚は好きじゃなくて、わざとでたらめに積んだように見せたり、デコボコさせたりと、立体的な空間作りにはすごくこだわっています」と語るのは、流浪堂店主の二見彰さん。 二見さんは綱島にあった古本屋
乙女界の巨匠、あの沼田元氣さんが鎌倉に究極の「カワイイ」お店をオープンしたと聞いてさっそく行ってみた。 由比ガ浜駅から5分、長谷駅から10分、乙女作家・吉屋信子記念館の向かい側に新たに誕生したのは、日本の伝統こけしとロシアのマトリョーシカ専門店の「コケーシカ KOKE-SHKA」。1980年代からロシアを訪れ、昨今はマトリョーシカ工場見学付きのロシアツアーを主催し、「日露マトコケシ親善大使」という新たな肩書きも加わったアーティストである沼田さんにしかプロデュースしようのないお店だ。 その伝統こけしと本格的なマトリョーシカは、マニアも大満足の品揃え。タグや包装紙、フライヤーなどの紙小物もこだわりぬいていて、それだけでも欲しくなるレベル! そんな乙女のニーズを汲み取ってか、包装紙そのものも販売されている。お包みファンはゲットすべし、です。 個人的には、ロシアの工場や鳴子などから仕入れられた既製
東海道五十三次の第一の宿場町、北品川。江戸時代は約1600の店が連なる一大歓楽街だったこのエリアにある、1187年に源頼朝が創建したという古社である品川神社で、2009年1月から「品川てづくり市」がスタートしている。 神社の青空市、というと、骨董市みたいなものか、中高年をターゲットにしたハンドメイド作品のバザーをイメージしていたが、訪れてみてびっくり。そこはまるで女の子が大好きな路地裏の雑貨店そのもの。ここは中目黒のハイジか、神保町のAmuletか? 雑貨、アクセサリー、ガラス、かご、文房具…。売っているものの多くはターゲットが20-30代の女性というかんじ。『雑貨カタログ』『くりくり』『天然生活』などの愛読者なら間違いなくファンになってしまう市だろう。 素敵なお店もいっぱいで、とても紹介しきれないが、たとえば、以下は、花をモチーフにしたアクセサリーや小物のyou-sa HANAKANMU
古い建物の窓ガラスにはなぜこんなに表情があるのだろう。微妙にゆがんでいたり、複雑な模様が彫られていたり、そこには人の手のぬくもりのようなものが宿っている。 たとえば以下は、札幌にある旧永山武四郎邸新館の窓ガラス。きれいなカットがほどこされているが、それが反射する光に鋭利さはなく、薄いベールをまとったようなやさしさがある。 近寄って見るとこんな感じ。このガラスがあるだけで、なんか泣きたくなるような懐かしい光景に。 続いて、昭和7年創業、京都にある「スマート珈琲店」のガラス。いつまでも変わらない老舗喫茶店のぬくもりを担う名わき役。 こちらは江戸東京たてもの園にある「高橋是清邸」のガラス。微妙にゆがみ、うるんだガラスは、透き通った湖の水面のようにみずみずしくてうつくしい。 いかにも手づくりの、微妙にゆがんでいたり、表情豊かな模様つきのガラスは、自分が家を建てるときに憧れるパーツのひとつだが、現代
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