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shizukado.hatenablog.com
2015-06-04 天安門事件とは何だったのか 1989年というのは、極めて象徴的な年です。 我が国では、1月7日に裕仁天皇が崩御し激動の時代「昭和」が終わりました。その後を追うように手塚治虫や美空ひばりなどが亡くなり、バブル景気に沸いた大納会の日経平均株価では3万8957円という史上最高値を記録しました。 世界では東欧革命が吹き荒れます。11月にベルリンの壁が崩壊し次々と民主化され、12月にはマルタ会談によって冷戦の終結が宣言されます。 東ドイツが西に戻るのは1990年でソ連が崩壊するのは1991年ですが、事実上この時にはもう巨大な共産社会主義国は終わっていたのです。 ひとつの例外を除いては。 六四天安門事件 唯一の例外は、当然ながら中華人民共和国です。 1989年6月4日、天安門事件が発生。 天安門「革命」とならなかったので、「事件」なのです。 自分はこの事件を知って以来、特別強い関
2015-05-02 僭越ながら、読書について-前篇 備忘録 読書家になったつもりは一度もありません。 自分なんてのが読書家なんてとてもとても……と手の平を斜め上に出しては伏し目がちに言いたくなります。一方で「読書家やインテリなんかに、死んでもならんぞ」という変な反発心もあります。もはや絶滅しているであろう文学青年みたいなのが大嫌いだし、「本読んでは講釈垂れてねえで、現場へゆけ!」と主にアカデミズムの知識人達に言いたくなるし、子供が引きこもって本ばっかり読んでいたら「外で遊んで学んで来い!本は寝る前にでも読め!」と一喝してしまうでしょう。 と言いつつも、我が家の本棚4つはギュウギュウだし、部屋中にブックタワーが乱立しており、この文章を書いている机上には数冊散らばっている……つまり本と触れ合う時間が多いというのは事実。 実際、自分は本をどれぐらい読んでいるのか?物忘れが激しく強迫障的メモ魔な
2015-04-26 平和学習は役に立ったか?ー思考止揚! 備忘録 平和学習というのを、戦後生まれの人は皆受けているかと思います。 例に漏れず自分も小学生の時、平和資料館や防空壕を廻ったり調べたことを発表するなど、かなりの時間が割かれていたのを思い出します。戦時中の写真や映像、体験者の話などを通してその悲惨さを身近に感じたりしました。 ──そう「感じたり」はしました。が、なんでそんな情況になったのか?なんで戦争になったか?と本質的な面で「考えたり」はしなかったし、出来なかった。 これは非常にもったいない事だな、と今にして思います。 「平和学習は、日教組による自虐史観とGHQ憲法を植え付けているに過ぎない!」とネット上で散見されるような事を言うつもりは毛頭ありません。「日本はかつてアジア諸国に非道いことをしたんだ!」というニュアンスが混じった事を口にするような教師が中には居たりしましたが、先
2015-04-13 頭が良くなる ≠ 愛智 備忘録 本ブログを開始してから、いつの間にやら1年が過ぎていました。 ありきたりな表現ですが、続けられて来たのも読者の皆様のおかげです。ありがとうございます。 今年に入ってからは事情が重なったり意欲低下したりとペースが落ちているのですが、あくまで「自発性=書きたいから書く」というのを優先しコツコツ続けてゆく次第です。 意欲低下、と書きましたがつまりスランプというのは何事にも起こるものです。仕事でも趣味でも。ですが、このようにモノを書き公開しているのは、自分にとってそのどちらでもありません。社会的意義といった高尚なものとも違う。 以前も記しましたが、「現時点の考えを、文章練習を兼ねてまとめておきたい」というのが大きな理由の1つです。あれこれ悩み考えが浮かんでは消えて、モヤモヤとし、頭の中でアイスクリームが溶け落ちてベタついたような気分になる自分み
2014-11-28 村上隆と歴史に名が残る事と高額な美術作品 備忘録 歴史に名が残る現代の日本人、で今のところほぼ確定的なのは美術家の村上隆とiPS細胞の山中伸弥教授の2人だと思います。 ここでの「歴史に残る」とは、50年後〜100年後の世界史の教科書に載る、という事を意味します。 なぜ残るのか?答えは、「開拓者、もしくはその文脈の先端に立った代表例」だからです。今歴史に名が刻まれてる人物達、例えばコロンブスはアメリカを発見し、エジソンは電気を発明し、それが後世に絶対的な影響を及ぼした。乱暴に言ってしまえば「先にやったもん勝ち」。ですが、コロンブスの卵の如くその開拓革命には、時代の流れと命がけの努力が必須なのは言うまでもありません。 山中教授が歴史に残ることについて、首を傾げる人は皆無かと思います。論文発表から10年も経ずノーベル賞を取り、再生医療という神の領域への扉を開いてしまった以上
2014-11-16 アニメの下克上とビルドゥングスロマンの終わり 備忘録 アニメをリアルタイムで観ることが少なくなったのですが、最近映像を考える事情になりザッピング的にですが往年の名作を観たりしています。宮崎・富野の2大スターを中心軸に広げてゆけば、日本のアニメ史は一通り把握できるでしょう。 アニメ・マンガ等の所謂サブカル批評は腐るほど散見されていますが、自分は基本的に目にしていません。深い理由は特にありませんが、どうもスノッブ臭いというか衒学的なこじつけ感を覚えるというか。 ですので、ここでそんな類の批評染みたことはしませんし、そんな技量もありません…と、毎回そんな予防線的前置きをしていてそろそろ嫌気が指して来ましたが、色々思う事があるので、付け焼き刃なりに私感と推論をまとめます。 ◆熟年大国日本、故に 色んな物言いがされてますが、我が国は戦後奇形的に近代化を達成し成熟しました。で、熟
2014-11-01 北野映画全レビュー4.現在編(2007~12年) 映画感想 北野映画全レビュー、ラストです。 『監督・ばんざい!』『素晴らしき休日』『アキレスと亀』『アウトレイジ』『アウトレイジ ビヨンド』の現段階の最新作までです。 『監督・ばんざい!』 2007年 キタニスト以外観なくて良い映画、3本目。したがって、『みんな〜やってるか!』『TAKESHIS'』そして本作は基本的に観なくて良いです。あとは全部観ましょう。 暴力映画を封印した主人公タケシ監督が、様々なジャンルの映画に挑戦するもどれも上手くいかない、といった内容。小津など往年の名作品へのリスペクト小作が随所に出て来るのですが、いかんせん構成がダレておりシンドくて、あくびが出ます。監督曰く「世界評価とは裏腹に国内での評価が低く、これと『TAKESHIS'』は気分が最低の時に作った」とのこと。 『素晴らしき休日』 2007
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