劇的に進化を遂げているAI=人工知能。AIの登場で仕事はより効率的に、私たちの暮らしもより便利に変わろうとしている。しかし、AIの軍事利用が進み、私たちの想像を超えた兵器が登場するとしたら―。 近い将来、登場すると懸念されているのは、人の指示がなくても自律的に標的を定め、殺害まで実行する“究極のAI兵器”だ。火薬や核兵器の登場に次ぐ、「第3の軍事革命」となるほどの影響をもたらすとされ、国連を舞台に各国がどのような規制が望ましいか、意見を交わしている。 ところが、規制を急ぐべきだとする国と、AIの軍事利用を推し進めようとする軍事大国の間で隔たりは埋まっていない。この現状をどう見ているのか、国連の軍縮部門トップを務める中満泉事務次長がNHKのインタビューに応じた。 (「クローズアップ現代」取材班) “究極のAI兵器” とは AI兵器のイメージ いま、世界各地の戦場でAIによって自律性を高めた兵