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『この恋と、その未来。 ―二年目 秋冬― (ファミ通文庫)』(森橋ビンゴ)の感想(10レビュー) - ブクログ
前巻で全てを失った四郎。 その喪失の後なので、今巻は相当鬱々したものになるんじゃないかと思っていた... 前巻で全てを失った四郎。 その喪失の後なので、今巻は相当鬱々したものになるんじゃないかと思っていた。 でも予想していたよりは酷くなかったかな。 いやもちろん、未来との関係も三好さんとの関係も、もう元には戻らないわけで、そういう辛さはあるのだけど。 けれど、それでも人生は、日常は続いていくわけで、その道には、また別の人たちとの関係があるのだ。 そういう意味で、親父さんや三並さん西園さん、そしてボンちゃんとの交流は彼を日常に返し、その心を少しは紛らわせてくれただろう。 そうして、文化祭での女装で未来の気持ちを実感することやヒロミさんとの一線を越えて、心境は変化していくのだ。 それはそれで、生きているということなんだろう。 ちょっと寂しい気はするけど。 ただ、元よりこの物語がそれほどハッピィに進むはずがなかったことを考えると、これはまだマシな選択肢なのだと思う。 この巻が最後になるかもという後書
2016/05/30 リンク