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昭和、平成、令和と駆け抜ける最強バディームービー『帰ってきた あぶない刑事』が公開中だ。70代となった舘ひろし、柴田恭兵が再びタカとユージを演じ横浜の街で暴れ回る。過去作では「寄る年並みには勝てないか」と何度も口にしてきた彼らだが、年齢を感じさせないアグレッシブさ、そして色気たっぷりのスマートさをスクリーン狭しと振り撒いている。誕生から40年近い人気シリーズ「あぶない刑事」の魅力を今一度振り返ってみたい。 70代でのカムバック テレビドラマ放映開始から38年。前作の劇場版から8年。数多くの社会現象を巻き起こし、ドラマ・映画史上において伝説を作った「あぶない刑事」。 映画『帰ってきた あぶない刑事』の製作発表会見では、舘ひろし、柴田恭兵、浅野温子、仲村トオルが登壇し、主演のふたりは浅野温子と仲村トオルに、「(70代を迎えても)かっこよさは変わらない」と評された。 このとき、最新作の魅力を柴田
東京・新宿で裏社会のトラブル処理を請け負う超一流スイーパー、人呼んで「シティーハンター」。1985年から1991年まで「週刊少年ジャンプ」で連載されていた、北条司が描いた伝説のコミックは、台湾・香港・中国・韓国・タイ・インドネシア・フランス・イタリア・スペイン・メキシコ・ポーランドと世界各国で出版され、累計売上数5000万部を突破。1987年からスタートしたTVアニメ放送は、シーズン4までアニメ化され、こちらも世界で放送されている。 そんな「シティーハンター」の実写映画が、この度Netflixにて独占配信中。主人公の冴羽獠を演じるのは鈴木亮平。そのパートナーとなる槇村香を森田望智が演じる。 昨年公開されたアニメ映画『劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』が興行収入10億円を超える大ヒットとなり、国内外で大きな期待を寄せられる本作。過去、海外で映画化されてきたものの今回が日本
モンタレー国際ポップフェスティバルでのザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス、ジャニス・ジョプリン、オーティス・レディングらの名演が4Kレストアの映像と音響で蘇る、映画『MONTEREY POP モンタレー・ポップ』の予告映像が公開された。 1967年6月、アメリカのサンフランシスコ郊外で世界初の大規模なロック・イベント、モンタレー国際ポップフェスティバルが開催された。 このフェスティバルはチャリティ・イベントとして3日間に渡って行われ、20万人以上の観客を動員。69年に行われるもうひとつの歴史的なイベント、ウッドストックのロック・フェスティバルに先立つ記念碑的な出来事として、その後も長く語り継がれることになる。 この度、解禁された予告映像では、ママス&パパスのジョン・フィリップスが、このフェスティバルの為に手掛け、スコット・マッケンジーが歌うテーマ曲「花のサンフランシスコ」の旋律とと
水木しげる生誕100周年記念作品として制作された『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』が11月17日に公開された。55年に渡って愛されてきたアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」。まさに老若男女、すべての世代が知る国民的アニメの劇場公開作品の魅力を語るとともに、各世代それぞれの鬼太郎を振り返りたい。 父親たちのエピソード・ゼロ ある廃村に向かうトンネル。暗がりに鬼太郎、目玉おやじ、ねこ娘が浮かび上がり、真夜中の湿気帯びた荒れ果てた土地で目玉おやじが過去を回想する。その廃村は、行方不明の妻を探している、かつての目玉おやじと、ある密命を背負ったサラリーマン水木が出会い、運命的なつながりを得た場所だった‥‥。 アニバーサリーイヤーに公開される本作の監督を務めたのは『劇場版 ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!』(2008)を担当した古賀豪。『〜日本爆裂!!』は、「ゲゲゲの鬼太郎」アニメ放送40周年を締めくくるプロジェクトとして制
一般社会とかけ離れた過酷な環境で育った男・バビーが、多くの人々との出会い、そして音楽に導かれて自分自身を発見する旅を描く本作は、ヴェネチア国際映画祭での審査員特別賞受賞をはじめ数々の映画祭で評価され、20ヵ国以上で配給された。しかし、日本では『アブノーマル』というタイトルでVHSが発売されていたのみ。そんな状況に終止符を打つべく、30年の時を経て待望の初公開が決定した。 社会と隔絶され続け、地獄のような環境下で生まれ育ったバビー。この度公開された予告映像では、母親の監視下に置かれるバビーの軟禁生活の一部が映し出される。息子の世話を焼きながら、時に鼻と口を塞ぎ「地獄に堕としてやろうか!」と罵詈雑言をぶつける母。そんな暮らしも35年目に突入したある日、自らを”パパ”と名乗る見知らぬ男の出現を機に「地獄」から刺激的な「外の世界」へ飛び出すことになる。 何を見るにも新鮮なバビーは純粋無垢な心を暴走
otocoto(オトコト)は、こだわりのある"大人のための映画エンタメ"メディアです。制作陣や出演者のインタビューをはじめ、作品の深掘りコラムや海外情報、最新の予告編動画、最新映画ランキング、ニュース記事などをはじめとした、映画やドラマなどの最新情報をお届けします。 東京現像所は、フィルム時代から今日に至るまで、映像業界の発展に寄与してきた幅広い映像作品の総合ポストプロダクション。劇場用映画・TVアニメからネット配信コンテンツなど、撮影データから初号完成に向けたDIを始めとする、長年の経験値を織り交ぜたポスプロ作業やヒューマン・ソリューションを提供。新作のポスプロの他にも、名作映画・ドラマなどの貴重なフィルムやテープ素材をデジタルデータに置き換え、必要に応じて高品質のデジタルリマスタリングを行う「映像修復 (アーカイブ) 事業」にも力を注いでいる。(東京現像所沿革) 2023年11月末 (
アカデミー賞脚本賞にノミネートされた鬼才エスキル・フォクトの監督最新作で、世界の映画賞を総なめにしたサイキック・スリラー、映画『イノセンツ』の30秒予告映像と、ヨアキム・トリアー監督作『わたしは最悪。』も手がけたアートディレクターの石井勇一による日本版ビジュアルが公開された。 2021年第74回カンヌ国際映画祭ある視点部門正式出品、2022年ノルウェーのアカデミー賞アマンダ賞で、監督・撮影・音響・編集の4部門受賞。世界の映画祭で16映画賞を受賞し、アメリカの批評家サイトRottenTomatoesでは満足度96%を獲得。ジャンル映画ながらそのクオリティの高さを世界が認め絶賛した北欧サイキック・スリラー『イノセンツ』。 舞台はノルウェー郊外の住宅団地。夏休みに友達になった4人の子供たちは、親たちの目の届かないところで隠れた力に目覚める。近所の庭や遊び場で、新しい力を試す中で、無邪気な遊びが影
otocoto(オトコト)は、こだわりのある"大人のための映画エンタメ"メディアです。制作陣や出演者のインタビューをはじめ、作品の深掘りコラムや海外情報、最新の予告編動画、最新映画ランキング、ニュース記事などをはじめとした、映画やドラマなどの最新情報をお届けします。 2023年5月4日よりNetflix にて独占配信されているドラマシリーズ「サンクチュアリ -聖域-」。 配信されるや否や日本の「今日のシリーズ TOP10」でも5日間連続1位を獲得し、Netflix週間グローバルTOP10(非英語シリーズ)でも6位を獲得、また世界50以上の国と地域で「今日のシリーズ TOP10」入りするなど世界中が熱狂している。 主人公の小瀬清はオリンピック出場も期待されていた柔道選手だったが親の借金・家庭崩壊と人生の崖っぷちに立たされていた。そこに彼の力士としての可能性を感じた相撲部屋の親方から声がかかる
年末になると、ベストテンの選出や映画賞の選考が増える。筆者もいくつか投票したが、2022年はすべて『ケイコ 目を澄ませて』をベストワンに推した。これほど〈映画〉であることを意識させられる極上の映画体験はめったに味わうことができないからだ。 本作に登場するプロボクサーのケイコ(岸井ゆきの)は聴覚障害があり、両耳が聴こえない。彼女の所属するジムの会長を演じる三浦友和が、劇中記者からのインタビューで答えているように、耳が聴こえないことは、ボクシングを行う上で「致命的」である。レフェリーの声も、セコンドからの指示も聞こえないのだから。そうなると、彼女がどのようにしてリングサイドからの声を理解するのかと言えば、いくつかのサインを決めており、それを瞬時に見ていると説明される。もっとも、そうしたボクシング映画の見せ場に出てきそうなサインをめぐるやり取りなどは本作では一切描かれない。では、『ケイコ 目を澄
第72回ベルリン国際映画祭エンカウンターズ部門に出品され、世界が熱視線を送る三宅唱監督の最新作、映画『ケイコ 目を澄ませて』。ゴングの音もセコンドの指示もレフリーの声も聞こえない中、じっと〈目を澄ませて〉闘うケイコの姿を、秀でた才能を持つ主人公としてではなく、不安や迷い、喜びや情熱など様々な感情の間で揺れ動きながらも一歩ずつ確実に歩みを進める等身大の一人の女性として描き、彼女の心のざわめきを16mmフィルムに焼き付けた。 主人公・ケイコを演じた岸井ゆきのが初のボクサー役に向け猛特訓を重ねたトレーニング映像が公開された。 今回岸井が演じたのは、聴覚障害と向き合いながら実際にプロボクサーとして活躍していた小笠原恵子 氏をモデルにした主人公“ケイコ”。キックボクシングの経験はあったものの、今回ボクシングにはじめて挑戦するにあたり、まずはアトム級(女子の最軽量の階級)に体重が届かなかったため筋肉を
otocoto(オトコト)は、こだわりのある"大人のための映画エンタメ"メディアです。制作陣や出演者のインタビューをはじめ、作品の深掘りコラムや海外情報、最新の予告編動画、最新映画ランキング、ニュース記事などをはじめとした、映画やドラマなどの最新情報をお届けします。 俳優、ミュージシャン、アート、声優など創作あーちすととして活動する のん が劇場長編映画『Ribbon』を完成。今までも初監督作品として『おちをつけなんせ』を発表していたものの、劇場公開は初。コロナ禍で卒業制作展を行えなくなった美大生の記事を読んだことから物語が生まれたという のん監督自身が脚本、監督、主演を務めた本作。自らが生み出した絵を捨てられてしまうという悲しみと、作品を発表出来ないもどかしさに葛藤する主人公いつかの想いをリボンの揺れで表現しながら、親友との本音のぶつかり合いや個性的な家族との関係、一人の青年との出会いを
永遠に続くような幸福感に満ちた時間とともに、同じ熱量で出会いと別れをじっくり描き、恋愛映画の新たなマスターピースとなった『花束みたいな恋をした』。人気脚本家・坂元裕二のオリジナル脚本をもとに、菅田将暉×有村架純が歓びも哀しみも見事に体現した珠玉の名編として話題を呼び、予想外の大ヒットを続けている。 映画大好きな業界の人たちと語り合う『映画は愛よ!』の池ノ辺直子が、宣伝プロデュースを担ったヨアケの中野朝子さん、マーケティングを担当したGEM Partnerの梅津文さん(代表取締役/CEO)、山下啓司さん(DOGS ポテンシャル調査担当)、海部亜梨沙(DOGS ポテンシャル調査担当)、細田健士さん(PANDA デジタルマーケティング担当)、佐藤鉄舟さん(CATS/作品別詳細担当)に、宣伝展開と共にリサーチ、デジタルマーケティング、トラッキングをどのように行っていったかをうかがいました。 池ノ辺
otocoto(オトコト)は、こだわりのある"大人のための映画エンタメ"メディアです。制作陣や出演者のインタビューをはじめ、作品の深掘りコラムや海外情報、最新の予告編動画、最新映画ランキング、ニュース記事などをはじめとした、映画やドラマなどの最新情報をお届けします。 業界のプロフェッショナルに、様々な視点でエンターテインメント分野の話を語っていただく本企画。日本のゲーム・エンターテインメント黎明期から活躍し現在も最前線で業務に携わる、エンタメ・ストラテジストの内海州史が、ゲーム業界を中心とする、デジタル・エンターテインメント業界の歴史や業界最新トレンドの話を語ります。 → 31「今も輝き続けるプレイステーション産みの親 久夛良木健 (2)」はこちら セガに在籍していたおよそ20年前のある日、渋谷の開発オフィスで会議をしていた私の携帯に海外の番号から電話がかかってきました。電話に出てみると、
otocoto(オトコト)は、こだわりのある"大人のための映画エンタメ"メディアです。制作陣や出演者のインタビューをはじめ、作品の深掘りコラムや海外情報、最新の予告編動画、最新映画ランキング、ニュース記事などをはじめとした、映画やドラマなどの最新情報をお届けします。 『ガンダム』から学んだ“宇宙的恋愛” ――“岩井美学”とも言われる唯一無二の世界観で、ファンを魅了しています。そんな岩井監督にとって、影響を受けたと感じるエンタメ作品を教えてください。 影響を受けたと感じる作品はたくさんあります。意外だと思われるかなというものだと、『機動戦士ガンダム』です。『機動戦士ガンダム』はロボットアニメとしてではなく、ラブストーリーとして観た時に、ものすごくじれったい物語なんですよね。高校生の時に観て、「こんなラブストーリーがあっていいのか」と衝撃を受けました。 ――とても意外です。じれったいと思われた
otocoto(オトコト)は、こだわりのある"大人のための映画エンタメ"メディアです。制作陣や出演者のインタビューをはじめ、作品の深掘りコラムや海外情報、最新の予告編動画、最新映画ランキング、ニュース記事などをはじめとした、映画やドラマなどの最新情報をお届けします。 業界のプロフェッショナルに、様々な視点でエンターテインメント分野の話を語っていただく本企画。日本のゲーム・エンターテインメント黎明期から活躍し現在も最前線で業務に携わる、エンタメ・ストラテジストの内海州史が、ゲーム業界を中心とする、デジタル・エンターテインメント業界の歴史や業界最新トレンドの話を語ります。 → 21「 音楽業界を経て企業再生へ挑戦。PEファンドとイケメンシリーズの世界へ」はこちら 予約のみで初日販売分が完売となったPS5がとうとう発売されました。その中で地味だけど、SNSを中心に世間を騒がせているPS5からコン
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otocoto(オトコト)は、こだわりのある"大人のための映画エンタメ"メディアです。制作陣や出演者のインタビューをはじめ、作品の深掘りコラムや海外情報、最新の予告編動画、最新映画ランキング、ニュース記事などをはじめとした、映画やドラマなどの最新情報をお届けします。 業界のプロフェッショナルに、様々な視点でエンターテインメント分野の話を語っていただく本企画。日本のゲーム・エンターテインメント黎明期から活躍し現在も最前線で業務に携わる、エンタメ・ストラテジストの内海州史が、ゲーム業界を中心とする、デジタル・エンターテインメント業界の歴史を語ります。 私がソニー株式会社に入社したのが1986年。すでに34年の月日が流れたことになります。 幸運なことに、私はその間にプレイステーションビジネスの立ち上げに深くかかわり、そのライバルとなるドリームキャストの立ち上げ、数少ない日本発のディズニーIPで成
otocoto(オトコト)は、こだわりのある"大人のための映画エンタメ"メディアです。制作陣や出演者のインタビューをはじめ、作品の深掘りコラムや海外情報、最新の予告編動画、最新映画ランキング、ニュース記事などをはじめとした、映画やドラマなどの最新情報をお届けします。 コロナ禍の下、今年のゴールデンウィークはステイホーム週間となった。とはいえ、外出自粛と言ってもカレンダー上は連休には変わりない。それにあわせ配信サービスでも様々な作品が配信開始となっているが、その中でも大きな注目を集めていたアニメシリーズ『攻殻機動隊 SAC_2045』(以下『2045』)が公開となった。 タイトルでわかるように00年代のシリーズ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』(02年 以下『SAC』)の続編となる。自社オリジナルのアニメコンテンツに力を入れているNETFLIXによるもので、同社の独占配信
『Love Letter』(95年)、『スワロウテイル』(96年)など数々の傑作を世に送り出してきた岩井俊二監督。最新作『ラストレター』は、ふたつの世代の恋愛と、それぞれの心の成長と再生をつづる物語。過ぎてしまったあのころ、生きていく未来…。ノスタルジックな切なさと美しさが交差する、感動の1作となった。ロマンティックな叙情を持つ作品群から、岩井監督にスマートな印象を持つ人もいるかもしれない。しかしインタビューを試みると「いつも死に物狂い。ハードルを上げて作品づくりに挑んでいる」と、とことんストイックでアグレッシブな岩井監督。ラブストーリーを作るうえで刺激を受けているのは『機動戦士ガンダム』と明かすなど、意外な素顔が明らかとなった。 唯一無二の世界を生み出す秘密 ――手紙のやり取りから、登場人物たちの初恋の記憶や、移ろいゆく人生が浮かび上がる物語です。『Love Letter』もそうですが、
『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』(14年)などで知られる、アイルランドのアニメスタジオ“カートゥーン・サルーン”。このアーティスティックな作風で知られる気鋭のスタジオが、アニメ作品ではなかなか取り上げられてこなかったアフガニスタンを舞台に、一人の少女と、その家族にのしかかる過酷な現実を、幻想的な物語とともに描いたアニメーション作品『ブレッドウィナー』(17年)が、日本で劇場公開される(Netflixでのタイトルは『生きのびるために』)。アヌシー国際アニメーション映画祭で高い評価を受けた本作の魅力を紐解いてみる。 生きるために“少年”として生きる少女 フランスの東部、アヌシーで毎年6月に開催されるアヌシー国際アニメーション映画祭。もっとも長い歴史を持つアニメーションの国際映画祭であり、1990年代には『紅の豚』(92年)や『平成狸合戦ぽんぽこ』(94年)が長編部門クリスタル賞(グランプリ
マーティン・スコセッシとロバート・デ・ニーロが、22年ぶりに本格合体を果たした『アイリッシュマン』。ジョー・ペシとハーヴェイ・カイテルの常連組、さらに加えてアル・パチーノまで顔を揃えた最新作は、約60年にわたるアメリカの裏面史を描ききる超大作となった。上映時間210分(およびここまでに名前を挙げた男たち、全員合わせて388歳)のNetflix映画、さまざまな意味で常軌を逸した本作について掘り下げてみたい。 デ・ニーロ不足を補うスコセッシ渾身の大作 近年のマーティン・スコセッシに対しては、ある不満を抱えてきた。ロバート・デ・ニーロが足りない! ゼロ年代以降、レオナルド・ディカプリオと組んだ『アビエイター』(04年)に『ディパーテッド』(06年)、それに『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(13年)。あるいは自身にとって極めて重要なテーマである信仰に向き合った『沈黙 -サイレンス-』(16年)
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『ゲーム・オブ・スローンズ』のHBOが製作し、『ブレイキング・バッド』『ウォーキング・デッド』のヨハン・レンクが監督、ヨーロッパの実力派俳優が集結した超ド級の社会派エンターテイメントドラマ『チェルノブイリ』。人類史上最悪の原発事故はいったいなぜ起こったのか。事故発生時の様子と、隠蔽を図る国家とその顛末までを克明に描いた圧倒的なリアリズムと、サスペンスフルな真相究明劇が融合し、世界中から称賛の声を集めた本作の魅力に迫る。 未曾有の大事故を描く社会派ドラマ 人類史上最悪の事故と称されるチェルノブイリ原発事故。その発生から30年以上の時を経て、あの日、あの時、そしてその後、チェルノブイリで何が起こっていたのか、その真実を圧倒的なリアリズムで描いたのがドラマ『チェルノブイリ』だ。 旧ソ連のウクライナ共和国にあるチェルノブイリ原子力発電所の4号炉で事故が起こったのは1986年の4月26日。炉心はメル
ジャズ作曲家・挾間美帆さんに何度もインタビューしたことがあるという音楽評論家・MEKIKIの柳樂光隆さん。今回は、彼女の色彩豊かな音楽のルーツを探るべくクラシック遍歴を根ほり葉ほり。なんと!挾間美帆さんの昔の写真もお借りして、貴重な半生記になりました。 挾間美帆はクラシックを学び、そこからジャズに行って、ジャズ作曲家になった。NYを拠点に活動し、4枚のアルバムを出した。近年はヨーロッパでの活動も増え、オランダのメトロポール・オーケストラやドイツのWDRビッグバンドといった名門とも仕事をし、今年、デンマークのダニッシュ・レディオ・ビッグバンドの首席指揮者に就任することが発表された。まさに今、世界の最前線にいるジャズ作曲家なのだ。 また、挾間美帆はジャズシーンに身を置きながら、吹奏楽やオーケストラにも取り組んでいる。吹奏楽団のシエナ・ウィンド・オーケストラのコンポーザー・イン・レジデンスを務め
otocoto(オトコト)は、こだわりのある"大人のための映画エンタメ"メディアです。制作陣や出演者のインタビューをはじめ、作品の深掘りコラムや海外情報、最新の予告編動画、最新映画ランキング、ニュース記事などをはじめとした、映画やドラマなどの最新情報をお届けします。 年頭から目を休める暇もない勢いで続く今年のアニメ映画ラッシュ。その中にあって最大の注目作と言える『天気の子』がついにそのベールを脱いだ。 (公式サイト:https://tenkinoko.com/) 改めて書くまでもない。『君の名は。』の新海誠監督による新作長編。事前の試写会はいっさいナシという方針をとり、本作は公開まで全てが謎に包まれていた。そして公開早々から予想通りの大ヒットとなっている。 さて、ここからは少し内容について触れているので、そのことを承知いただきたい。(これから映画を見る予定の方はご注意いただきたい) 上映が
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