金沢駅構内で1953(昭和28)年に開業し、街の玄関口としての駅の変遷と共に歩み続けるおでん店「黒百合」(金沢市木ノ新保町、TEL 076-260-3722)に近年、女性の「おひとりさま」客の姿が見られるようになった。 「黒百合」のおでん 創業当時は「国鉄金沢駅地下ステーションデパート」内で10席のみのカウンターを設け、電車の時間待ちをする人や男性の一杯飲み客が主流だった同店も、1991年の駅舎改装によりショッピング館「金沢百番街」へ、1997年には同館に増設された飲食店街「あじわい館」へと移転を続け、地元客のほかに観光客やサラリーマンの出張客なども増えた。現在の店舗面積は約112平方メートル。席数は50席。客単価は、昼は1,000円以下、夜は2,000~2,500円ほど。 駅構内という立地からサービスは迅速で、注文から間を置かずに料理が提供される。「当時は男性客の立寄りがメーンだったが今