「ポル・ポト＜革命＞史 虐殺と破壊の四年間」山田寛 著

破壊と殺戮の二〇世紀の百年の中でも殊更異彩を放つのが1975～79年のカンボジアを支配したポル・ポト体制であった。人口八〇〇万人の国家で、約一五〇万人から二〇〇万人が殺され、全ての国民が農地へと送られ、貨幣と市場が否定され、宗教、文学、音楽、ありとあらゆる文化が弾圧され、行政機構が解体され、多くの建造物や社会インフラが破壊された。未だ謎の多いポル・ポトによる革命を整理した一冊。 ポル・ポトとクメール・ルージュ統治下のことについてはわからないことが多い。証拠となる資料があまり残っていないこと、クメール・ルージュ時代の真相解明が政争の道具となりがちなこと、事件を総括する裁判がその後の政治状況もあってなかなか開かれず、開始されたのが2007年とかなり間が空いたこと、当事者の多くが老齢で認知症となった者もいて証言を得にくくなっていること、そしてポル・ポト一人にその責をかぶせて真実に蓋をしてしまう傾

[mahal]

大方、ある程度の教養人において「真の下層」は不可視ではあり、その意味で脳内下層を救済するイマジナリーな正義のもとで間違いを犯す可能性はある程度以上存在する、というお話にはなるのかな。

[Gl17]

『アフリカーナーの名誉を守るためには、どんなことでも許された――たとえそれがもっとも恥ずべき政策であっても』失われた(…と彼等が脳内で思込む)日本(軍)の名誉を「取り戻す」ことに血道上げる人一杯いるなあ。

[zeroset]

「倫理と名誉とをつなぐ社会をどう構築するか、ポル・ポトをはじめとする殺戮と革命の歴史はその問いを投げかけているように思える」

[wkatu]

『名誉の精神は、基本的に民主主義と相容れない』

[paravola]

「子ども革命」／信じられるのは旧体制・文化に毒された大人ではなく、純粋無垢な子どもたちだけ、という結論に至り...平安時代の禿（かむろ）よろしく人民を監視するスパイも子どもたちが担った

[lbtmplz]

なるほでない

[ka-ka_xyz]

あ、『ゲームの王国』が面白かったのでこれ読み返さないとな。

[buhikun]

『アフリカーナーの名誉を守るためには、どんなことでも許された――たとえそれがもっとも恥ずべき政策であっても』←非常に既視感がある。どこの何とは言わないが。

[y-mat2006]

左派への二分間憎悪のクリシェとしてポル・ポトの名前が使われるけど、実態がどれだけ知られてるかと言うと…本国でも実態究明が遅れて悪いのはこいつの所為的にフタされてるような状況らしいから、仕方ないか。

[e_pyonpyon21]

ポル・ポトの革命が大

[chintaro3]

「兵士だけでなく、獄吏から、看護師、薬剤師、医師まで大人が追放され子どもたちがその職に就いた。」　どこまでもマンガみたいな話だな・・・

[lotus3000]

名誉と民主主義の狭間。20世紀の急速な近代化がもたらした苦悩。

[karatte]

“「バブル革命」「人間不在の革命」「借り物の革命」「子ども革命」「自主独立偏執病革命」「ブレーキのない革命」”

[nununi]

今度読む。

[tomo31415926563]

“カン・ケク・イウ”

[daybeforeyesterday]

うーむ

[gogatsu26]

“貧農を重視したポル・ポトとその取り巻きであるクメール・ルージュの最高幹部の大半が、富裕層・上流階級出身であったという指摘は興味深い”