サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
画力アップ
ch.nicovideo.jp/wakusei2nd
本日のメルマガは、ライター/編集者の徳田四による寄稿文をお届けします。 近年のアニメシーンで話題の「ガールズバンドアニメ」。〈日常系〉の臨界点としての、かつての『けいおん!』と2010年代のアイドルブームからの転換は何を意味しているのか。昨年のヒットから話題の絶えない『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』の達成を中心に考察します。 『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』の達成 アイドルの成熟から大ガールズバンド時代へ 『ぼっち・ざ・ろっく!』『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』『ガールズバンドクライ』――2022年から毎年立て続けにヒットしている「ガールズバンド」アニメが、アニメ業界を震撼させている。2010年代以降のアイドルブームからの大転換、かつての『けいおん!』(2009)をはじめとする〈日常系〉の再解釈、「百合もの」の勃興、ロ
小山虎 知られざるコンピューターの思想史──アメリカン・アイデアリズムから分析哲学へ 第2回「オーストリア的」な知はいかに立ち現れたか〜ドイツ近代哲学との対峙の中で 分析哲学研究者・小山虎さんによる、現代のコンピューター・サイエンスの知られざる思想史的ルーツを辿る連載の第2回。アメリカに亡命して情報科学の土台を築いたフォン・ノイマン、ゲーデル、タルスキの3人に通底する「オーストリア的」な知の脈絡とは? その探求は、19世紀のドイツ統一運動以降の中欧諸邦の大学制度と学派形成へと遡っていきます。 「オーストリア哲学」とは何か 「オーストリア哲学」という言葉をご存知だろうか? 哲学では、「フランス哲学」や「東洋哲学」のように、国や民族、地域の名称を冠した分類がよく用いられる。「オーストリア哲学」もその一つである。とはいえ、この言葉を聞いたことのある人は専門家の中ですら、かなり少ないはずだ。ドイツ
【新連載】小山虎 知られざるコンピューターの思想史──アメリカン・アイデアリズムから分析哲学へ 第1回 フォン・ノイマン、ゲーデル、タルスキと一枚の写真 今回から、分析哲学研究者の小山虎さんによる新連載「知られざるコンピューターの思想史──アメリカン・アイデアリズムから分析哲学へ」がスタートします。インターネットや人工知能など、現代の情報テクノロジーを築いた知の根幹には、アメリカに流れ着いた意外な哲学的潮流の開花があった…? 二度の大戦をまたぐ20世紀社会の激動を背景に、その知られざるルーツに迫る壮大な思想史絵巻が、いま紐解かれます。 1946年、プリンストン 一枚の写真がある。1946年9月にアメリカのプリンストン大学創立200周年を記念して開催された「The Problems of Mathematics(数学の諸問題)」という数学の会議での、参加者たちの記念撮影だ。 写真出典:htt
今回のPLANETSアーカイブスは、「PLANETS vol.8」に掲載され好評を博した社会学者・水無田気流さんへのインタビュー「『産める自由』を獲得するために」を掲載します。これからの若者の〈働き方〉と〈結婚・家族〉の問題を考えるヒントになるかも――?(インタビュー:宇野常寛、構成:中野 慧) ※本記事は2014年3月28日に配信された記事の再配信です。 ▲『PLANETS vol.8』 水無田気流(本名:田中理恵子)は二つの顔を持つ。気鋭の現代詩人としてのそれと、女性問題や少子化、世代間格差などについて精力的に発言する社会学者としてのそれだ。そして僕がこれまで付き合ってきたのはおもに詩人としての彼女だ。僕らは東京工業大学と朝日カルチャーセンターのコラボレーション企画としての連続講義「Jポップと現代社会」を一緒に担当し、SMAPについて、ドリカムについて、ミスチルについて、あるいは浜崎あ
返還問題と民主化のスタート そんな香港で突然民主化が始まったのが1980年代、その大きなきっかけは、香港市民の下からの運動よりも、むしろ上から降って湧いた運命、即ち、1984年に中国とイギリスが、1997年の香港返還で合意したことであった。イギリスは植民地からの撤退が決まり、インドなどで行ったのと同様に、民主主義を残して去ることを考え、1985年に議会での一部議席への選挙の導入に踏み切った。中国は、一方でイギリスの突然の民主化開始に強く反発もしたが、他方、返還後50年間、香港では資本主義の体制を維持する「一国二制度」方式に基づき、香港人が香港を統治する「高度の自治」を実施すると約束してもいた。中国はイギリスに譲歩して、少しずつ香港の民主化を進めることを受け入れ、返還後最終的には、政府の長である行政長官と、議会である立法会を普通選挙で選出することを、返還後の香港の「ミニ憲法」とも称される香港
今朝のメルマガは、昨日に続いての連続配信、與那覇潤さんによる「平成史」の第1回をお届けします。昭和最後の年となった1989年は、奇しくも「昭和天皇の崩御」や「東西冷戦の終結」といった歴史的事件が重なった1年でした。それは、保守革新の両陣営における擬制的な「父」の死と、それにともなう抑圧なき時代ーー「平成」の始まりを告げるものでした。 ツヴァイクの「ダイ・ハード」 「昨日の世界」ということばをご存じですか。オーストリアの作家シュテファン・ツヴァイクがアメリカ大陸での亡命行のさなか、ナチス台頭により崩壊しつつあった「古きよきヨーロッパ」への郷愁をつづった回想録の標題です(1942年に著者自殺、44年刊)。近年ではウェス・アンダーソン監督の映画『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014年)が、同著をモチーフに作られていますので、ご覧になると雰囲気が伝わるかもしれません。 みずからが生きていると思
本日のメルマガは、ライター/編集者の徳田四による寄稿文をお届けします。 2024年アニメ最大の話題作(問題作)の一つ『ガールズバンドクライ』。「2nd ONE-MAN LIVE」の開催など、いまだシーンを賑わせ続けている本作のアニメ史的達成とは何か。『けいおん!』や『響け!ユーフォニアム』における、脚本家・花田十輝の軌跡と比較しながら考察します。 バナー画像:『ガールズバンドクライ』公式Xより 【お知らせ】本メールマガジンは9/30(月)をもって配信を停止する運びとなりました。今後は、不定期に有料記事を配信いたします(「PLANETS チャンネル」会員の方は今後も無料でお楽しみいただけます)。 突然のお知らせとなってしまいまことに申し訳ございません。今後ともPLANETSのコンテンツをお楽しみいただけますと幸いです。 『ガールズバンドクライ』とはなんだったのか:ファックサインと〈日常〉の反
2019年、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 昨年、2018年はPLANETSというユニットにとって、たぶん年単位ではこれまでで一番大きな成果を残せた年だったと思っています。 落合陽一「デジタルネイチャー」のベストセラー化、3年ぶりとなる本誌「PLANETS vol.10」の刊行とその大きな反響、これらのクリエイションを支えるサポートチーム「PLANETS CLUB」の発足とその直後からのクラブメンバーの縦横無尽の大活躍……。 僕はビジネスにはほとんど興味のない人間で、自分たちがつくるものと、そのために力を貸してくれる人にしか興味がありません。だからこそ、今年は世に送り出せたものと出会えた人たちにとにかく「はずれ」がなく、それどころかどれも自信をもって世に問うことができて予想外の反響を得、そしてこの先も彼ら/彼女らとたくさんの物事をかたちにしていけそうな予感にあ
今朝のメルマガはPLANETS CLUBで開催された、家入一真さんと宇野による対談の前編をお届けします。Twitterで繰り返される誹謗中傷、偽情報によるGoogle検索結果の汚染なと、近年インターネットではさまざまな問題が顕在化しています。その根源にある「プラットフォームの思想」の誤りと、それを超克する「遅いインターネット」について語り合いました。 本記事はPLANETSCLUB第7回定例会の内容を記事化したものです。PLANETS CLUBへの入会はこちらから! Twitterでの組織的な攻撃にどう立ち向かうか 宇野 家入一真さんには『PLANETS vol.10』巻末座談会にも参加いただいて、「遅いインターネット」を実現するための具体的な施策について議論しました。今日はあの場では語りつくせなかったビジョンについて話していきたいと思っています。よろしくお願いします。 ▲『PLANETS
消極性研究会(SIGSHY)による連載『消極性デザインが社会を変える。まずは、あなたの生活を変える。』、今回は工学者の渡邊恵太さんの寄稿です。積極性が、貴重なリソースになりつつある現在。それはゲームや映像といった娯楽も例外ではありません。消極的ユーザーをいかに取り込むかの工夫を、Nintendo SwitchやNetflixから考えます。 消極性デザインの連載も4回目となりました。 明治大学でインタラクションデザインの研究をしている渡邊恵太からのお話です。 私は「融けるデザイン ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論」という本を2015年に出版し、iPhoneの操作感がなぜ心地よいのか?を自己帰属感という認知科学のキーワードを用いて説明したり、生活に融け込み、自然と情報技術を利用可能にするIoTのあり方について紹介してきました。この本は、出版以来、デザイナーやエンジニア、ビジネスマンなど
本日発売となる、研究者・メディアアーティストの落合陽一さんの最新刊『デジタルネイチャー 生態系を為す汎神化された計算機による侘と寂』(PLANETS)より、まえがきを無料公開します! テクノロジーによっていかに〈近代〉の枠組みが再構築されうるのか。落合さんの提唱する〈デジタルネイチャー〉を繙(ひもと)いていきます。 書籍情報 ▲落合陽一『デジタルネイチャー 生態系を為す汎神化された計算機による侘と寂』6月15日発売!(Amazon) ▲【対談】落合陽一×宇野常寛 〈計算機自然〉はプラットフォームへの隷属を乗り越えうるかーー『デジタルネイチャー』刊行に寄せて 動画はこちらから。製作経緯や本書に込めた思いを落合さんが語ります。
編集者・ライターの僕・長谷川リョーが(ある情報を持っている)専門家ではなく深く思考をしている人々に話を伺っていくシリーズ『考えるを考える』。前回は「インナーテクノロジー(人間の内的変容に関する理論)」を探求する三好大助さんに“自らの全体性を祝福する技術”の可能性を語っていただきました。今回はデザイン・イノベーション・ファーム「Takram」のデザインエンジニア・緒方壽人さんにお話を伺います。デザインエンジニアとして重視している“越境性”や、目まぐるしく変わるテクノロジートレンドのなかにあっても不変の専門性に関する考え方。「クライアントワークも“世界の見方”を呈示する意味で、本質的にアートと変わらない」という緒方さんにデザインエンジニアリングの要諦と今後の展望を聞いていきます。 ビジネス・テクノロジー・クリエイティブを貫く“越境性” 長谷川 今年2月頃、これまでの社名「takram desi
今回から、丸若裕俊さんの連載『ボーダレス&タイムレスーー日本的なものたちの手触りについて』が始まります。丸若さんは菓子壺や弁当箱、iPhoneケースや磁器ボトルなどの様々なプロダクト、そして茶畑からのものづくりを通して日本の伝統的な文化や技術を現代にアップデートする取り組みをしています。今回は、丸若さんにとって伝統工芸はタイムレスな価値を体現するものであり、日常生活のハックこそがその本質であることについて宇野と語り合いました。(構成:高橋ミレイ) 伝統工芸のソフトウェアを現代にアップデートする ▲「PUMA」と共に発表した「PUMA Around the bento box project」 宇野 今回は連載の第1回目なので、まずは丸若さんが何をやっている人なのかという紹介から始めたいと思います。丸若さんは様々なプロダクトやお茶のプロデュース活動を通して日本の伝統工芸が現代の生活の中に溶け
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『PLANETSチャンネル - ニコニコチャンネル:社会・言論』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く