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本日のメルマガは、就労支援施設「ムジナの庭」施設長・鞍田愛希子さんと宇野常寛との対談をお届けします。 植物に触れること、手仕事をすること、人と触れ合い感情を表現することをつなげた心身のケアを通じて、就労へのサポートプログラムを実践するムジナの庭。施設利用者へのケアを実現する「居心地のいいみんなの庭」はどのように成り立っているのか、サービス・空間設計の両面から解説していただきました。 (構成:石堂実花、初出:2022年5月17日(火)放送「遅いインターネット会議」) ※本対談で登場する「ムジナの庭」へ訪問した詳細なルポルタージュは、『モノノメ#2』に掲載されています。詳細はPLANETS公式オンラインストアにて。 居心地のいいみんなの「庭」を目指して〜「ムジナ」に込めた思い 宇野 本日のテーマは3月に刊行した雑誌『モノノメ』の第2号でも特集させていだだいた、就労支援施設「ムジナの庭」です。就
ついに最終回を迎える、メディアアーティスト・工学者である落合陽一さんの新たなコンセプト「マタギドライヴ」をめぐる新著に向けた連載、後編の公開です。 既存の価値体系の周縁にいながら、自然的・「運ゲー」的な環境に身を委ねることで新たな価値を創造する心性を、「マタギ」的と表現し未来社会を論じてきた本連載。これまでの連載を総括しながら、改めて「マタギドライヴ」の原理と成立条件について解説します。(前編はこちら) 落合陽一 マタギドライヴ 終章 マタギドライヴたちが招く未来(後編) マタギ的なコスモロジーの根本にあるもの ここで改めてマタギの原義に立ち返ると、それは主に日本の東北地方の北西部などに分布する、土着の宗教観や自然観に基づいた猟師たちのことです。それをどう文明批評的に拡大解釈すれば、我々がデジタルネイチャー下で未来にコミットしていくための指針が得られるのかということが、マタギドライヴの核心
消極性研究会(SIGSHY)による連載『消極性デザインが社会を変える。まずは、あなたの生活を変える。』。今回は簗瀨洋平さんの寄稿です。 終わりそうで、なかなか終わる見通しの立たないコロナ禍の生活。もはや対面とリモートコミュニケーションの環境が共存していくことは避けられないだろうなか、簗瀨さんがハマった格闘ゲームでのオンライン対戦の経験を通じて、これからの社会にふさわしい「消極的な自己研鑽」のあり方を考えます。 消極性デザインが社会を変える。まずは、あなたの生活を変える。 第23回 俺より少し弱い奴に会いに行く──消極的な自己研鑽 オンラインとオフラインのグラデーション みなさんお久しぶりです。消極性研究会の簗瀬です。 毎回、あと数ヶ月もしたらコロナ禍は終わるだろうと思ってこの原稿を書いているのですが、なかなか終わりませんね。それでも今年の1月後半になって第6波が来る前までは、だいぶ収束には
ライター・編集者の中野慧さんによる連載『文化系のための野球入門』の第15回「『文化系/体育会系』『オタク/ヤンキー』という区分はなぜ生まれるのか――“日本型教養主義”のウィーク・ポイント」をお届けします。 今回は19世紀末の日本の文化状況と野球受容の進展を論じるにあたり、「文化」と深く結びつく「教養」の在り方について分析します。近代日本の教養主義が「没落」したのはなぜか。現代に至るまでの「教養」という言葉の使われ方とその反省点を振り返り、当時の文化状況をまなざす視座を共有します。 中野慧 文化系のための野球入門 第15回 「文化系/体育会系」「オタク/ヤンキー」という区分はなぜ生まれるのか── “日本型教養主義”のウィーク・ポイント 文化をめぐる「教養主義」という問題系 本連載は「文化系のための野球入門」というタイトルであるが、「文化」という言葉は「教養」という言葉とも深く結びついてい
リサーチャー・白土晴一さんが、心のおもむくまま東京の街を歩き回る連載「東京そぞろ歩き」。今回は眠らない街・新宿歌舞伎町を歩きます。関東大震災後と戦後の2度の復興計画を契機に生まれ変わり、日本を代表する歓楽街として発展を遂げてきた歌舞伎町は、コロナ禍を経て現在どんな素顔を見せているのか。白土さんがそのカオスな魅力に迫ります。 ※「東京そぞろ歩き」の第1回~第3回はPLANETSのWebマガジン「遅いインターネット」にて公開されています。今月よりメールマガジンでの先行配信がスタートしました。 白土晴一 東京そぞろ歩き 第4回 西武新宿駅から歌舞伎町一丁目、花道通り、歌舞伎町二丁目まで 上京する前、地方都市に住む私の東京の新宿に対するイメージは、大沢在昌の小説『新宿鮫』の舞台であり、漫画『シティーハンター』の冴羽獠が住む街、そして何より菊池秀行の小説『魔界都市〈新宿〉』の怪人と暴力が蔓延る場所で
本日お届けするのは、ライター・編集者の中野慧さんによる連載『文化系のための野球入門』の第10回「戦後日本を代表する作詞家・阿久悠が描き出した”高校野球と日本人”の関係」です。 「若者の青春」の代名詞ともいえる高校野球ですが、日本人のそうした青春観が野球界の歪みを招き、社会の幸福度にも影響を与えているのではないか。阿久悠の掌編小説を引きながら、日本社会における高校野球の位置づけについて考察します。 中野慧 文化系のための野球入門 第10回 戦後日本を代表する作詞家・阿久悠が描き出した”高校野球と日本人”の関係 ユースが登場すれば特待生問題も自動的に解決される 本連載を通じて、すでに述べたように、これまでのプロ野球は高校生年代の育成においてアマチュア野球にフリーライドしてきたわけですが、ユース制度の導入はいわゆる「野球留学」「野球特待生」の問題の解決となる可能性もあります。 故・野村克
本日お届けするのは、ライター・編集者の中野慧さんによる連載『文化系のための野球入門』の第6回「『もしドラ』のヒットから見えてきた、日本社会の“転倒”した高校野球観」。 なぜ高校野球には「感動」が求められるのか。『もしドラ』のヒットに象徴されるこの倒錯した野球観の背景には、ゼロ年代以降の保守反動思想の隆盛、感動を呼び起こす装置としての独特な「儀礼」が存在すると指摘します。 中野慧 文化系のための野球入門 第6回 『もしドラ』のヒットから見えてきた、日本社会の“転倒”した高校野球観 『戦争論』『ドラゴン桜』で描かれた「アイロニカルな保守主義」 前回、2000年代の高校野球ブームの背景には、実際の高校野球や高校球児が「爽やか」であるかどうかはどうでもよく、「嘘だとわかっていても」「あえて」そこに没入してみせる「アイロニカルな没入」という消費様式がある、ということを述べました。 では、なぜ00年代
工芸品や茶のプロデュースを通して、日本の伝統的な文化や技術を現代にアップデートする取り組みをしている丸若裕俊さんの連載『ボーダレス&タイムレス──日本的なものたちの手触りについて』。今回は2020年11月に銀座ソニーパークにオープンしたばかりの「GEN GEN AN幻」についてお話を伺いました。近年インバウンド需要に応えるかたちで変化してきた銀座。この街で「茶と菓子」を提供することの意味を考察します。(構成:石堂実花) 丸若裕俊 ボーダレス&タイムレス──日本的なものたちの手触りについて 第13回 銀座の街から、茶と菓子を再考する 銀座のソニーパークで、茶の新たな魅力を伝える 宇野 今日は、昨年11月に銀座のソニーパークにオープンした「GEN GEN AN幻」を中心に、丸若さんがどういうことを考えてプロデュースしていたか、実際に2ヶ月やってみてどういった手ごたえがあるかについて聞いてみたい
今朝のメルマガは、『宇野常寛コレクション』をお届けします。 今回は現在毎月開催中の「PLANETS School」開講に寄せたエッセイです。 SNSの普及により、誰もが発信者になってしまう現代において、情報に溺れず、価値ある発信を行っていく「発信する」、「書く」という生き方を伝える本講座。では、宇野はいつその生き方を学び、この講座を開講するに至ったのか。そのエピソードをお届けします。 ※本記事はnoteでの有料マガジン「宇野常寛の個人的なノートブック」で配信した内容の再録です。 9/29(火)19:30〜 PLANETS School「推敲の方法」 2020年から開校している宇野常寛の「発信できる人になる」講座、通称"PLANETS School"。 9月は推敲の方法を学びます。文章を書き終わったあと、一体どんなポイントで読み直し、ブラッシュアップすればよいのでしょうか? PLANETS編
Covid-19のパンデミックを機に、いま世界中で既存の秩序の矛盾や綻びが露わになり、想像を絶する勢いで、社会は先の見えない混迷の時代に突入しているように感じられます。一方で、個々人の働き方や暮らし方には様々な選択肢が生まれ、新たな可能性が拓けつつあることも確かです。この変容の本質をどのように捉えれば、創造的なチャンスに転じていけるのか。 「オンライン社会変革ファシリテーター」として、コロナ危機のずっと以前からリモート教育や「Zoom革命」を主導し、イノベーティブな組織開発の取り組みを表彰するODNJエクセレントアワード組織賞を受賞したトオラス主催の田原真人さんが、その理論と実践の架橋をつづった刺激的な論考を、前後編でお届けします。 Covid-19危機によるオンライン化が生み出した二極化 2020年は、後から振り返れば、Covid-19の年として記憶されるだろう。 感染症の世界的大流行を
今月より、イベント「遅いインターネット会議」の冒頭60分間の書き起こしをお届けします。 今朝は、乙武洋匡さんをゲストにお迎えした「1年延期になったオリンピックについて、もう一度だけ考え直す」です。新型コロナウイルスの感染拡大により、1年延期となった東京五輪。withコロナ時代だからこそできる、開催の仕方とは。そして、今こそ議論されるべき、オリパラの本質とは何なのでしょうか。(放送日:2020年6月2日) ※本イベントのアーカイブ動画の前半30分はこちらから。後半30分はこちらから。 【明日開催!】 7月7日(火)19:30〜「YouTubeとNetflixは世界をどう変えるのか(遅いインターネット会議)」(ゲスト:明石ガクト) YouTubeやNetflixなどの映像配信プラットフォームの台頭により、エンターテイメントの世界は大きな変容を迎えています。今後求められる映像コンテンツとはなにか
本誌・編集長の宇野常寛による新連載『観光しない京都』が始まります。世界有数の観光地である京都。しかし、この街を内側からも外側からも見つめてきた宇野常寛は「観光しない」ほうが京都は楽しいと提案します。本連載と一緒に、あなたなりの京都の過ごし方を探しに行く旅を始めてみませんか? そうだ京都、行こう――これは鉄道会社の有名な広告のコピーです。 京都は1200年以上の歴史を持つ、世界有数の観光地です。 毎年5000万人前後のもの観光客が国内外から訪れ、特に近年は海外からこの街を訪れる人が増えています。 京都は長い間この国の歴史と文化の中心だった街で、そしてここ数百年は大きな戦争の被害に遭うこともなくその蓄積が数多く現存しています。こうした蓄積を背景に、京都は21世紀の現在も文化と学術の都であり続けています。長い時間をかけて継承されてきた伝統的な工芸や芸能、そして食ーーこれらの文化は大切に守られてい
『PLANETS vol.10』での構想発表から1年余、いよいよのオープンに向けてPLANETSが鋭意準備中のウェブマガジン「遅いインターネット」。いまの“速すぎる”インターネットに対して、新たなメディアはいかに抗っていくべきか。「遅いインターネット」創刊準備座談会として、様々な角度から視点・立場でネットメディアでの言論発信や実装に取り組んできた荻上チキさん、ドミニク・チェンさん、春名風花さんをむかえ、この20年間のインターネット史の“失敗”を検証します。本記事の画像を一部、変更して再配信いたしました。著者・読者の皆様にご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。【1月29日17時00分追記】 「遅いインターネット」は何を目指すのか 宇野 まず最初に、改めてこの「遅いインターネット」計画の趣旨の説明から始めたいと思います。今、僕たちは新しくウェブマガジンを始めようとしています。その
小山虎 知られざるコンピューターの思想史──アメリカン・アイデアリズムから分析哲学へ 第2回「オーストリア的」な知はいかに立ち現れたか〜ドイツ近代哲学との対峙の中で 分析哲学研究者・小山虎さんによる、現代のコンピューター・サイエンスの知られざる思想史的ルーツを辿る連載の第2回。アメリカに亡命して情報科学の土台を築いたフォン・ノイマン、ゲーデル、タルスキの3人に通底する「オーストリア的」な知の脈絡とは? その探求は、19世紀のドイツ統一運動以降の中欧諸邦の大学制度と学派形成へと遡っていきます。 「オーストリア哲学」とは何か 「オーストリア哲学」という言葉をご存知だろうか? 哲学では、「フランス哲学」や「東洋哲学」のように、国や民族、地域の名称を冠した分類がよく用いられる。「オーストリア哲学」もその一つである。とはいえ、この言葉を聞いたことのある人は専門家の中ですら、かなり少ないはずだ。ドイツ
"雨傘の女神"の90日戦争――10代オタク女子が戦った香港大規模デモ/「学民思潮」元スポークスマン・周庭さんインタビュー ☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 vol.348 ☆
【新連載】小山虎 知られざるコンピューターの思想史──アメリカン・アイデアリズムから分析哲学へ 第1回 フォン・ノイマン、ゲーデル、タルスキと一枚の写真 今回から、分析哲学研究者の小山虎さんによる新連載「知られざるコンピューターの思想史──アメリカン・アイデアリズムから分析哲学へ」がスタートします。インターネットや人工知能など、現代の情報テクノロジーを築いた知の根幹には、アメリカに流れ着いた意外な哲学的潮流の開花があった…? 二度の大戦をまたぐ20世紀社会の激動を背景に、その知られざるルーツに迫る壮大な思想史絵巻が、いま紐解かれます。 1946年、プリンストン 一枚の写真がある。1946年9月にアメリカのプリンストン大学創立200周年を記念して開催された「The Problems of Mathematics(数学の諸問題)」という数学の会議での、参加者たちの記念撮影だ。 写真出典:htt
全国でも稀有な「地方創生」の成功例として注目を集める石川県・奥能登の「春蘭の里」。その復活劇の裏には、NPO法人ZESDA(東京のプロボノ集団・パラレルキャリアで活動中)との連携がありました。 グローカリゼーションによる地方創生を掲げるNPO法人ZESDAが開催した石川県・奥能登の「春蘭の里」PRイベントに、宇野常寛が登壇しました。昨年PLANETS編集部も取材旅行でお邪魔した同地の「地方創生」について、美味しいお食事とともに改めて考えました。今回はこちらのイベントレポートをお届けします! 【関連記事】 奥能登の知られざる魅力を満喫! 奇跡の地方創成モデル「春蘭の里」訪問記 前編 | 後編 今、本当に「地方」を「創生」する条件とは?(NPO法人ZESDA主催「山菜の、知られざる魅力」イベントレポート) プロローグ 2019年4月某日、都内のとあるビルの3F。宇野常寛とPLANETS編集部一
今回のPLANETSアーカイブスは、「PLANETS vol.8」に掲載され好評を博した社会学者・水無田気流さんへのインタビュー「『産める自由』を獲得するために」を掲載します。これからの若者の〈働き方〉と〈結婚・家族〉の問題を考えるヒントになるかも――?(インタビュー:宇野常寛、構成:中野 慧) ※本記事は2014年3月28日に配信された記事の再配信です。 ▲『PLANETS vol.8』 水無田気流(本名:田中理恵子)は二つの顔を持つ。気鋭の現代詩人としてのそれと、女性問題や少子化、世代間格差などについて精力的に発言する社会学者としてのそれだ。そして僕がこれまで付き合ってきたのはおもに詩人としての彼女だ。僕らは東京工業大学と朝日カルチャーセンターのコラボレーション企画としての連続講義「Jポップと現代社会」を一緒に担当し、SMAPについて、ドリカムについて、ミスチルについて、あるいは浜崎あ
返還問題と民主化のスタート そんな香港で突然民主化が始まったのが1980年代、その大きなきっかけは、香港市民の下からの運動よりも、むしろ上から降って湧いた運命、即ち、1984年に中国とイギリスが、1997年の香港返還で合意したことであった。イギリスは植民地からの撤退が決まり、インドなどで行ったのと同様に、民主主義を残して去ることを考え、1985年に議会での一部議席への選挙の導入に踏み切った。中国は、一方でイギリスの突然の民主化開始に強く反発もしたが、他方、返還後50年間、香港では資本主義の体制を維持する「一国二制度」方式に基づき、香港人が香港を統治する「高度の自治」を実施すると約束してもいた。中国はイギリスに譲歩して、少しずつ香港の民主化を進めることを受け入れ、返還後最終的には、政府の長である行政長官と、議会である立法会を普通選挙で選出することを、返還後の香港の「ミニ憲法」とも称される香港
香港の社会運動家・周庭(アグネス・チョウ)さんの連載『御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記』。香港は今、大きく揺れています。中国の司法介入を認める逃亡犯条例の改定案が審議されているからです。13万人が街頭に出た、雨傘運動以来という反対運動の様子を語ります。(翻訳:伯川星矢) 御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記 第27回 雨傘運動以来の大規模デモ、逃亡条例改定反対運動のゆくえ いま、香港人がもっとも話題にしている「逃亡犯条例改定」については、3月の連載でお話しをしました(参照)。 この逃亡犯条例が立法会を通過すると、将来的には香港人、もしくは香港に入境しただけの人でも、香港当局に容疑者として拘束された場合、中国へと引き渡される可能性があります。 中国は公平な法制度や基本的人権が存在しない場所です。過去にも多くの人権活動家が政府の意に反する
編集者・ライターの僕・長谷川リョーが(ある情報を持っている)専門家ではなく深く思考をしている人々に話を伺っていくシリーズ『考えるを考える』。今回は、リクルートホールディングス(2018年4月より、Indeedに出向中)でエンジニア/データサイエンティストを務める、風間正弘氏にお話を伺います。社外プロジェクトとして、予防医学者・石川善樹氏と共に、レシピのビッグデータをAIで解析して食材同士のつながりを可視化し、新たなレシピを考案するツール「Food Galaxy」の開発も手がける風間氏。レコメンドエンジンによる最適化が進んでいく世界で、AIと人間が協同し、クリエイティビティを発揮していくことは可能なのか。人文知と工学知を掛け合わせ、世界への解像度を高め続ける風間氏の思考に迫ります。(構成 小池真幸) レコメンドエンジンの開発が主軸。データサイエンスからWeb開発まで、リクルートで最先端テクノ
今朝のメルマガは、昨日に続いての連続配信、與那覇潤さんによる「平成史」の第1回をお届けします。昭和最後の年となった1989年は、奇しくも「昭和天皇の崩御」や「東西冷戦の終結」といった歴史的事件が重なった1年でした。それは、保守革新の両陣営における擬制的な「父」の死と、それにともなう抑圧なき時代ーー「平成」の始まりを告げるものでした。 ツヴァイクの「ダイ・ハード」 「昨日の世界」ということばをご存じですか。オーストリアの作家シュテファン・ツヴァイクがアメリカ大陸での亡命行のさなか、ナチス台頭により崩壊しつつあった「古きよきヨーロッパ」への郷愁をつづった回想録の標題です(1942年に著者自殺、44年刊)。近年ではウェス・アンダーソン監督の映画『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014年)が、同著をモチーフに作られていますので、ご覧になると雰囲気が伝わるかもしれません。 みずからが生きていると思
デザイナー/ライター/小説家の池田明季哉さんによる連載『"kakkoii"の誕生──世紀末ボーイズトイ列伝』。 今回は「谷田部勇者」シリーズ最終作にあたる『伝説の勇者ダ・ガーン』について分析します。ある意味ではChatGPTをはじめとするAIモチーフの先駆けとも考えられる、ダ・ガーンの新規性とは? 池田明季哉 “kakkoii”の誕生──世紀末ボーイズトイ列伝 勇者シリーズ(5)「伝説の勇者ダ・ガーン」 ■憧れの器となった「隊長」 『勇者エクスカイザー』『太陽の勇者ファイバード』に続く勇者シリーズの3作目となるのが『伝説の勇者ダ・ガーン』(1992年)である。勇者シリーズ全8作品のうち最初の3作品を、アニメーションを担当した監督の名前から「谷田部勇者」と分類できることはすでに述べた通りだが、『伝説の勇者ダ・ガーン』はその最終作品ということになる。 本稿では、トランスフォーマーを日本的にロー
今朝のメルマガは、たかまつなさんによる「お笑いジャーナリスト宣言」を全文無料公開でお届けします。お笑い芸人としてテレビで成功するために演じていた「お嬢様ネタ」を封印し、かねてよりやりたかった「社会風刺ネタ」に挑戦することを決めたたかまつさん。2月に単独ライブを開催するにあたり、その決意をここに宣言します。 たかまつななさんの連載記事はこちら 『たかまつななの新米ディレクター月報』 お笑いジャーナリストのたかまつななです。この度、ある決意をさせていただき、その決意表明を皆さまに聞いていただきたく、この場をいただきました。 私、たかまつななは、宇野さんのアドバイスを全て受け入れて、お嬢様ネタを封印します。全ネタ社会風刺に挑戦する単独ライブをやります。 「お嬢様ネタは全部面白くない。テレビに出るために仕方なく作ったんだろうなと思った」。1年前、私の単独ライブを見に来てくださった宇野さんに言われた
2019年、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 昨年、2018年はPLANETSというユニットにとって、たぶん年単位ではこれまでで一番大きな成果を残せた年だったと思っています。 落合陽一「デジタルネイチャー」のベストセラー化、3年ぶりとなる本誌「PLANETS vol.10」の刊行とその大きな反響、これらのクリエイションを支えるサポートチーム「PLANETS CLUB」の発足とその直後からのクラブメンバーの縦横無尽の大活躍……。 僕はビジネスにはほとんど興味のない人間で、自分たちがつくるものと、そのために力を貸してくれる人にしか興味がありません。だからこそ、今年は世に送り出せたものと出会えた人たちにとにかく「はずれ」がなく、それどころかどれも自信をもって世に問うことができて予想外の反響を得、そしてこの先も彼ら/彼女らとたくさんの物事をかたちにしていけそうな予感にあ
今朝のメルマガはPLANETS CLUBで開催された、家入一真さんと宇野による対談の前編をお届けします。Twitterで繰り返される誹謗中傷、偽情報によるGoogle検索結果の汚染なと、近年インターネットではさまざまな問題が顕在化しています。その根源にある「プラットフォームの思想」の誤りと、それを超克する「遅いインターネット」について語り合いました。 本記事はPLANETSCLUB第7回定例会の内容を記事化したものです。PLANETS CLUBへの入会はこちらから! Twitterでの組織的な攻撃にどう立ち向かうか 宇野 家入一真さんには『PLANETS vol.10』巻末座談会にも参加いただいて、「遅いインターネット」を実現するための具体的な施策について議論しました。今日はあの場では語りつくせなかったビジョンについて話していきたいと思っています。よろしくお願いします。 ▲『PLANETS
地方創生の貴重な成功例として注目を集め、目下クラウドファンディングによる全国への支援呼びかけも実施中の石川県能登町「春蘭の里」に、宇野常寛とPLANETS編集部がお邪魔してきました。恵まれた風土と文化、豊富な山海の幸、故郷を蘇らせるため奮闘するパワフルなリーダー。そこから見えてきた「地方創生」の形とは? 2日間にわたる奥能登の旅のレポートを前後編でお届けします。全文無料公開です。 「春蘭の里」のクラウドファウンディングはこちらから(11月25日まで) 1泊2日、奥能登「春蘭の里」へ! 高く澄み渡る秋晴れの空、四方に紅葉間近の濃い緑の山、山、山…。とある10月のある日、PLANETS編集部一行は「のと里山空港」に降り立ちました。 ▲のと里山空港の入り口 ことの発端は2018年3月、向島百花園にて行われたNPO法人ZESDA主催のイベント「山菜の、知られざる魅力」。(イベントの様子はこちら)こ
消極性研究会(SIGSHY)による連載『消極性デザインが社会を変える。まずは、あなたの生活を変える。』、今回は工学者の渡邊恵太さんの寄稿です。積極性が、貴重なリソースになりつつある現在。それはゲームや映像といった娯楽も例外ではありません。消極的ユーザーをいかに取り込むかの工夫を、Nintendo SwitchやNetflixから考えます。 消極性デザインの連載も4回目となりました。 明治大学でインタラクションデザインの研究をしている渡邊恵太からのお話です。 私は「融けるデザイン ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論」という本を2015年に出版し、iPhoneの操作感がなぜ心地よいのか?を自己帰属感という認知科学のキーワードを用いて説明したり、生活に融け込み、自然と情報技術を利用可能にするIoTのあり方について紹介してきました。この本は、出版以来、デザイナーやエンジニア、ビジネスマンなど
現役官僚の橘宏樹さんが「官報」から政府の活動を読み取る連載、『GQーーGovernment Curation』。今回のテーマは「教育」です。6月15日に閣議決定された「第3期教育振興基本計画」(2018-2022年) を、第1期(2008-2012年 )、第2期(2013-2017年)と比較しながら、この10年の間に国が掲げる教育のビジョンが、どのように変化したかについて検討します。 ▲教育。政策にできること、できないこと。 こんにちは。橘宏樹です。国家公務員をしております。このGovernment Curation(略してGQ)は、霞が関で働く国民のひとりとして、国家経営上本当は重要なはずなのに、マスメディアやネットでは埋もれがちな情報を「官報」から選んで取り上げていくという連載です。どんな省益も特定利益にも与さず、また玄人っぽくニッチな話を取り上げるわけでもなく、主権者である僕たちの間
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