『始まりの木』（夏川草介・著）～これからは民俗学の出番 - つるひめの日記

主人公は、民俗学を研究する東々大学の准教授・古屋神寺郎と、彼のもとで学ぶ大学院生・藤崎千佳の二人。 「藤崎、旅の準備をしたまえ。」との古屋の一言から、毎回、日本各地、昔ながらの風景が残る場所へ研究の旅が始まる。 作品舞台は、第１話での青森県弘前市から、京都（岩倉山・鞍馬）、長野県松本市、高知県宿毛市、東京都文京区など。 古屋は、毒舌家で偏屈な人間だけれど、優秀な民俗学者。その古屋の毒舌をものともしない、千佳の切り替えしが絶妙で、二人のやり取りに笑える場面も多かった。 読み進めるうちに、千佳は古屋を心から尊敬しているのが伺え、古屋もその偏屈さとは裏腹に、千佳を信頼していて、実は温かい人柄であるのが伝わってきた。 足が悪く、杖をついて歩く古屋の、その過去の事情も分かって来る。 古屋は若い頃、長野県にある樹齢四百年を超える大樹、「伊那谷の大柊」を見たことが民俗学を志すきっかけとなった。それが始ま

[aoraku]

神社に行くと、御神木は必ず参拝します。苔むした巨木だったりすると悠久の時の流れと自然のパワーを感じますね。「始まりの木」読んでみたいです😊

[hana-tsusin60]

勝手ですが私の記事に張り付けさせていただきます。事後報告ですみません。

[serori8793]

信じるのではなく感じること、響きました。難しくなく実は簡単なシンプルなことが意外とできなくなっています。

[bkeita]

日々忙しいと忘れがちになってしまいますが、生き物としての人間を思い出させる内容だと思います。大切なことですね。😃

[AIaoko]

つるひめさん♪ 今回も心に沁みるご紹介でした。八百万の神、私もしっくりときます。お天道様、八百万の神、ご先祖さま、みんなが見ていてくれる。ともに生きている実感がありますよね。