「テキスト読み」と「データ読み」 〜「最近のラノベ」について雑な話〜 - うらがみらいぶらり

ここ最近は、ラノベ妖怪にウォッチされている。 Twitterでいわゆる「最近のラノベ」について雑に話すだけで、ラノベ読み妖怪たちに、個人的な趣向まで捕捉された上で、いろいろ言われることがある。雑なのはたしかによくないが、「虐殺器官がすき」と言うだけで、「これだから伊藤計劃厨は」と言われる環境は、言論統制を彷彿とさせて非常にグルーヴィーだ。 しかしながら、僕自身はラノベは嫌いではない。むしろ、ラノベでしかやれないお話はどうしようもなく好きだ。しかし、好きじゃないラノベっぽい話があることも事実で、そういったものにあれこれ言ってしまうのかもしれない。 そんなことを大学時代の知人に話したところ、「そもそも文章の読み方が違うんじゃね？」という話になった。「文章そのものを読む読み方」と「文章が描く内容だけを読み取る読み方」の二種類の読み方があり、どうも僕は前者寄りなんじゃないかと気付かされた。 結論と

[m-tenshi]

ジュネットの「物語言説」「物語内容」という区別があるよ。

[shimomurayoshiko]

諏訪哲史みたいなこと（小説は「批評性」「物語」「詩」から成る）言うなよ、文体主義者はエンデに殴られる。なら中村九郎読もうぜ。あと現代詩文庫。

[babelap]

「頭の中に映像化された物語が構築」できるような文章を書けるかどうかでも巧拙の差は露骨にあってなぁ……情景をすっと認識させる描写ができるかどうかだけで読む側の負荷が全然違い、読書体験の快不快に繋がったり

[TokiMaki]

これはすごくわかる。ラノベクラスタとの間にあった創作理論の咬み合わないズレの謎が氷解した。

[hiduki001]

文章ぐちゃぐちゃで、どういうことなんだってばよ……、って感じのラノベはデータ読みになるんだろうか。シャナのことです

[dododod]

分かる気がする

[azumi_s]

感覚はわかるなー。

[blauburg]

基本飛ばし読み派だけど、すごく気に入ったところは精読してて、作品単位どころか1冊の中で読み方を使い分けてる。基準はその時の気分(雑

[nunnnunn]

いっぱい読もう

[laranjeiras]

トルストイはデータ読みに向いてるが、ドストエフスキーは向いてなかった

[shinonomen]

テキスト読みなら秋山瑞人がおすすめ。／個人的には長編で全編凝った文章だと疲れるので、読み飛ばせない文章はここぞという所で使ってほしい。

[mosshm]

冒頭にたくさんの説明を突っ込むのは現代ではあまり良い手ではないと言われていたりもするけど、それはさておき。昔のラノベで言えば、データ読みするテキストって銀英伝の銀河系史概略みたいなのですよね。

[khtokage]

ここで言うデータ読み9割みたいな私だけど、そんな私が一番好きな作家の一人も伊藤計劃なのは凄いね。

[gyogyo6]

データベース読書というやつかー(適当)

[kokumaijp]

自分は“テキスト読み”タイプなのですごくわかる。この人には平井和正「ボヘミアンガラス・ストリート」をおすすめしたい。

[ja_bra_af_cu]

異化／同化の伝統の末裔という感じ／忍殺は適当に読み飛ばせるところと（「イヤーッ！」「グワーッ！」だけで数百字とか）舐めるように読みたくなるところと両方あるな。描写文だけどトンチキな語感で引きつけたり

[miruna]

ミヒャエルエンデは文体とかどうでもいいと言っていた