大本営は信じられていなかった - 辻田真佐憲｜論座アーカイブ

「あてにならない当局発表」の比喩として、いまも盛んに使われている大本営発表。もともとは、日本軍の最高司令部・大本営によって行われた戦況の発表をいった。最終的にそこでは、敵戦艦の撃沈が4隻から43隻に、空母の撃沈が11隻から84隻に水増しされ、反対に、味方戦艦の喪失が8隻から3隻に、空母の喪失が19隻から4隻に圧縮された。そのデタラメぶりがあまりにひどかったために、戦後70年以上がすぎてなお、さまざまな場面で引き合いに出されつづけている。 それにしても、アジア太平洋戦争下の国民は、大本営発表をどれくらい信じていたのだろうか。現在から振り返れば、このような虚報を無邪気に信じていたとは思えない。ただ、その実態は意外とつかみにくい。というのも、世論調査にあたるものが当時あったわけではないからだ。 当然ながら、戦後の回想は使いづらい。「信じていた」という証言は「だまされていた。したがって責任はない」

[IkaMaru]

「政府なんか信じてないけど信じているフリをした方が都合がいい」という態度はこの頃から今に至るまで大して変わっていない気がする

[enderuku]

(´・ω・｀)今だって年金制度改悪を改革とか改正とか呼び変えてるしなあ。後退を認めたら野党や国民からの攻撃が苛烈になるから言えないんや。当時の人も選挙気にしてたんでしょ、独裁いうけど投票からは逃げられない

[mint6626]

辻田センセほんと面白い

[quick_past]

今の安倍政権だって、そうは言ってもだらだら選び続けてるわけだし、よりよい将来よりも、みんなと一緒に死ぬほうが幸せな国なんだろうなあ

[kenchan3]

初期の英米は大負けしてたので、結構嘘が多かった。負けが込めば嘘つくのは洋の東西を問わない

[Dragoonriders]

"われわれは今も昔もけっして愚かではない"　ここだけは、どうもそうは思えないというか今も昔も愚かなのではないかと。研究者なら「われわれ」が愚かであることも視野に入れてものを考えるべきなのではないか。

[MCBYND]

これも、実際のところはすごく日本人的だと思う。というのは、大本営発表すらも一種のハイコンテクスト化してしまい、「口ではこう言ってるけど、実際はわかるよな？」的な物言いになってると思われるからだ。

[myogab]

アベノミクス大本営は、既に第二期には入っているところかな。／信じてはいないからこそ、公権力の強制やタブー化によって諦観が生じ、絶望が募る。支配の手法。

[nabeteru1Q78]

「オルタナティブファクト」「フェイクニュース」の時代にあって、なぜか希望が湧いてくる論考。あの時代ですら、国民は実感から離れた政府初のフェイクニュースを信じなくなったのだ。

[dowhile]

特高が発禁にした事例を集めてこれが全体だと言われてもな

[tsubo1]

これは面白い

[moons]

大長編だ(結構読めたから最後まで読めるのかと思った。これは大本営発表に入りますか？

[yetanother]

当時の朝日新聞は信じてたんですかね？

[kenzy_n]

大体本当の事を言えない

[LM-7]

問題はそれでも信じる（信じたい）人をどう御するかという点。